今日は、人口6人の比岐島を紹介 | 旅、島、ときどき、不思議

今日は、人口6人の比岐島を紹介

 13日に行った、トーク&サイン会で紹介した島の続き。



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 愛媛県今治の沖に、面積0・3平方キロ、周囲3・3キロの小さな島がある。

 全人口は、わずか6名。

 3人家族、老夫婦、一人暮らしのオバァさんが、

 なんとか助けあいながら暮らしている。


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  坂の一番上の建物が発電所


 かろうじてコミュニティーを維持しているが、

 風前の灯火といっていいかもしれない。


 電気も、ガスも、水道も、通じていない。


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                発電機

 自家発電の電気は、一日数時間使うことができる。

 発電機を動かす油代は自前なので、24時間動かすことはできない。

 それよりも、動かすのも自分たちだから、発電施設に張り付いていることはできない。


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  ガス冷蔵庫


 だから、電気冷蔵庫も使えないので、

 プロパンガスを冷媒にしたガス冷蔵庫を利用している。

 当然のように、定期船は通っていないから、

 自家用船で地方(じかた、本土)と往来し、郵便物も自分で運ぶ。


 
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  元小学校校舎の中に残る年表

 かつて、同じ燧灘の魚島へ通う渡海船が寄港していたこともあったが、

 魚島の都合を優先するため全く当てにならず、

 島人はあまり利用しなかったので、時を経ずして寄らなくなった。


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 水は、井戸でまかなっているが、日照りが続くと心細い。

 松くい虫の影響で松が枯れてから、保水力が一段と落ちて、

 水に悩まされることが増えたらしい。


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  農作業に行く老夫婦と立ち話


 生業としては、みかん栽培がおこなわれている。

 比岐島のみかんは美味しいと市場での評価は高く、

 収穫時期になると地方で暮らす家族や親せきが手伝いの来るという。 


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             早瀬さん一家が見送ってくれた

 詳しくは、『島 瀬戸内海をあるく 第1集 1999-2002』 を。