ぎゅる~んっ、キーン…、幻聴か? 加計呂麻島にも魔の手が | 旅、島、ときどき、不思議
2010年01月14日(木)

ぎゅる~んっ、キーン…、幻聴か? 加計呂麻島にも魔の手が

テーマ:加計呂麻島

 1月の5、6日の2回にわたって、奄美の森林伐採について書いたが、
 加計呂麻島でも同じような動きがあるらしい。


 ただし、加計呂麻島の樹々に斧を振り下ろそうと身構えているのは、
 鹿児島を代表する企業B社ではなく、種子島の会社らしい。

 

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 なにしろ水面下の動きばかりなので、島人でも気づいていない人がいるほど。
 らしい、らしい、ばかりで申し訳ないが、なかなか確認しようがない。
 以下は噂ではあるが、かなり現実味があると感じられる話だ。


 この数年、加計呂麻島の緑に大きな異変が起きている。
 深い緑に覆われていたはずの山に、赤茶色のシミが点々とあらわれたのだ。
 それは、今も広がりつつあり、一向に減る気配がない。


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 勢里の森
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 於斎の森


 山肌のシミの正体は、マツクイムシにやられて立ち枯れた松の木だ。
 松喰い虫を防ぐ手立てはないこともないが、膨大なお金と手間がかかる上、
 100%抑えきることは不可能に近い。


 加計呂麻島(瀬戸内町)では、予算に限りがあるとして、
 神木だったり天然記念物だったりする、地域でも重要な松、
 どうしても遺したい松には薬物を注入して、虫の害を防いでいるが、
 その辺に生えているものにまでは手がまわらず放置されたまま。


 その枯れ木を伐採しチップに加工して、製紙会社に売ろうという動きがあるらしい。
 それだけなら、悪い話ではないのに、
 なぜか水面下で動いていて、少しも表面化しない。


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                      勢里の前の海にイルカが現れた

 島にチップ工場の設置を目論んでいる人たちは、
 職のない青年がいる家などをめぐっては、
 新工場ができたら正社員として雇ってやる、
 だから協力するように、などという美味しい話をしてまわっているらしい。
 これも悪い話ではない。では、なぜ水面下なのか。


 危惧される点は、幾つかある。
 本当に立ち枯れた松だけを伐採するのか?
 恐らく、そんなことはありえないだろう。
 よほどの高級材を伐採するならともかく、
 チップなどをつくるために選択伐採などしていたら、手間がかかってしょうがない。
 商売になんてならないのだ。


 ぎゅる~んっ、キーン!

 チェーンソーが唸りを立てて、森を薙ぎ払っていくさまが、みえてきそうではないか。


 だから、森を丸ごと買って皆伐するに違いない。

 ぎゅる~んっ、キーン!
 そうしたら、山が荒れ大雨が降れば泥水が流れ込み、
 それでなくともボロボロになってしまった珊瑚礁は、
 やがて海中の砂漠と化すだろう。


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                      かろうじてこんな場所もある


 加計呂麻は約78平方キロあり、けっこう大きな島だ。
 八丈島より一割ほど広い。
 しかし、全体が山脈といっていいような島で、
 商業的に伐採できる場所は限られている。
 ということは、チップ工場を稼働させ続けるためには、
 神様が降りてくる神山にも手をつけることになるだろうし、
 それでも工場の餌(チップ材)がなくなれば、
 企業はは当然撤退するだろう。


 本気で加計呂麻の森を伐れば、5年もつかどうか。
 その時、現地採用のセイシャインはどうなるのか?
 残るのは、神様からも見放された荒涼たる伐採地だけになるのではないか?


 そんな将来を見たくないと考えている島人たちは、
 どうしたらいいのか頭を抱えている。


 多くの人に加計呂麻島へきてもらい、その魅力を感じて、
 森の伐採に反対して欲しいと願っている。


 奄美、中でも加計呂麻島(そして、請島、与路島)は、
 今も古い琉球のたたずまいが残っている土地だ。
 沖縄以上に、沖縄らしさが残っているといってもいい。


 ぼくがそう言っても、ほとんど信じていなかったウチナンチュの友人たちが、
 実際奄美を歩いてみたところ、まるで自分が発見したように興奮して、
 「ここには、昔の沖縄が残っている」
 と明言したのだから、間違いないだろう。


 機会があったら、ぜひ奄美を加計呂麻島を訪ねてみて下さい。
 
特に、いにしえの琉球を垣間見たい人は。


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  加計呂麻沖で釣れた魚たち

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