平成最後の夏は、あまりにも暑いですね。
とうとう日本国内でも、40度近い気温を記録する日も珍しくなくなりました。
岐阜だと多治見・揖斐川町がニュースにもあげられましたね。
夏本番の8月を迎える前に、すでにこんな調子で、いったいどこまで今年は猛暑が続くのでしょうか?
皆さん熱中症にはくれぐれも注意してくださいね。
このままだと本当に観測史上最高に暑い夏の記録を更新してしまいそうです。
ちなみに上の折れ線グラフは、ニューヨークのマンハッタンにある、NASAのGoddard Institute for Space Studie(GISS)研究所が集計した観測データをもとに、1880年から現在までの地球の年間平均気温の推移を表示したものです。
中央の基準となる横線は、1880年から1910年までの30年間の平均気温を0としたもので、その基準値に対するプラス/マイナスが一目でわかるようになっています。
年ごとに上がり下がりこそあるものの、過去数十年間で確実に地球の気温は上昇傾向にあることが如実に示されています。
GISSによる分析データの興味深いところは、いったいどんな要素が、地球の年間平均気温の上昇につながったのかを、カテゴリーごとに表示している点です。
今日はなぜこんなにも暑い夏がつづくのか考えてみたいと思います。
①太陽のせい?
下の折れ線グラフでは、太陽から届く光そのものが、気温の変化に与えた影響がデータ。
どうやら太陽の燃焼温度が増して、その影響で地球に届けられる熱が強まり、気温の上昇をもたらしたというわけではないようですね。
グラフ1 太陽と気温
②森林伐採のせい?
大きな環境問題として取り上げられている森林伐採が、地球の気温の変化に及ぼした直接的な影響に関するデータ。
次々と森林が伐採されて、自然破壊が進むと気温の異常な上昇につながってしまうのかと思いきや…。
詳しい科学的な要因には触れられていないものの、ただ樹木を切り倒しただけで、すぐに気温が上昇すると結論づけることはできなさそう・・・。
グラフ2 森林伐採と気温
③火山活動のせい?
最近、日本でも各地で火山活動の活発化が懸念されています。
世界的にみると、これまで大規模な火山の爆発も相次いできました。
その影響で地球の気温は上昇している?
そう考える人もいるかもしれません。
でも、下の折れ線グラフに示された、火山活動が気温の変動に与えた影響を分析すると、むしろ例年よりも沈静化して、平均気温の低下要因となったケースも少なくないようす・・・。
グラフ3 火山活動と気温
④温室効果ガスのせい?
他のデータと比較して、突出した気温上昇の原因を作り出していることが見て取れます。
20世紀に入ってから、ほぼ衰えることなく地球の年間平均気温の上昇を速め、暑い夏をもたらしているのは温室効果ガスの可能性が高いです。
グラフ4 温室効果ガスと気温
ここまでのデータを分析する限りでは、地球温暖化の最大要因が、以前からいわれているように温室効果ガス以外のなにものでもないことが改めて判明した形。
ちなみに温室効果ガスの大部分を占めるとされるのは二酸化炭素。
日々の生活で石油・石炭などの使用によりドシドシと排出されていっている二酸化炭素をなんとかしないことには、今後も地球温暖化をまったく止められないレベルにまできていることが明らかなようです。
二酸化炭素が増えるのは当然ですよね。
何億年とかかって石油や石炭に凝縮された二酸化炭素を我々人類が発掘して使用しているのですから・・・
これ以上暑くなるのは正直いやですよね。
今年の夏をきっかけにエコでクリーンなゼロエミッションのライフスタイルを考えてみてはどうでしょうか?
補足
ゼロ・エミッション(zero emission)とは、環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、しくみ、または、その他のエネルギー源を指す。
emission は「エミッション」とローマ字読みされがちだが、英語の発音は「イミシャン」の方が近い。
国連大学が1994年に提唱した排出ゼロ構想。
実際には排出量をゼロにすることはできないので、植物が吸収する二酸化炭素の量と使用して出てくる二酸化炭素の量を同じにしようという考え方。
最終的にはゼロにしていきましょうという提唱ですね。
今酸素を吸って生きてますがそれは植物のおかげでもあるわけです。
長い年月をかけて二酸化炭素を体に取り込み酸素を出してくれたからです。
それが地下で長い年月をかけて石油や石炭になりました。
理科の光合成の話を思い出してみてください。
勉強してない人はぜひ勉強してみてください。
質問も受け付けます^^
では、くれぐれも熱中症には気を付けてこの夏を乗り切りましょう。
データ参照:https://gunosy.com/articles/aCBYy