地下鉄車道駅、1番出口を出たすぐ東側で見つけました。

可憐な小さな花をたくさんつけています。

「ヒトツバタゴ」と言います。
愛知の輩出した本草学者、水谷豊文によって名付けられたとされています。
この樹、別名を「ナンジャモンジャ」と言います。

なぜ、こんな奇妙な名前がついたのでしょうか。
一つの説では、「あまり見かけない、珍しい木」ということで、この名が授けられたとされています。

「ナンジャモンジャ」の樹は全国にあります。
でも、樹木というのは、地域によって生えている種類が異なりますよね。

また「よくわからない樹」が全国おなじな訳がありません。


「ナンジャモンジャ」と呼ばれる樹は、地域によって異なります。
クスノキもあれば、イヌザクラもあります。
ハルニレを指す場合もあります。

 

「ナンジャモンジャ」の樹は、1種ではないのです。
ただ、情報が伝わる中で、ヒトツバタゴの異名として、広く用いられるようになりました。

ちなみに、この「ナンジャモンジャ」と呼ぶ言い方はヒトツバタゴのような「種」を指す異名ではなく、「ある特定の樹」に対して、そう呼ぶ場合もあります。

日本民俗学を立ち上げた柳田國男は、その樹が占いや神事などに用いる特別な存在であるため、”あえて”名前をつけなかったのではないか、という説を挙げています(柳田國男『信州随筆』「なんちゃもんぢゃの木」)。
 

名前をつけるには、何らかの理由があります。

名前を知るということは、そのモノの来歴の一端を知ることにも繋がります。
生物に限らず、身近なモノの名前の来歴を調べることで、今まで知らなかった新たな発見があるかもしれません。

(尚)