島好きのみなさんこんにちは
コロナ自粛で逆に家での飲酒量が増えましたウッディーです
ついにこのトクナビも2ケタに到達し、どんな内容を書こうか迷ったのですが、
今日は今まで取り上げたことのない(多分)アレの記事を書きたいと思いますタイトルみたらわかりますね、はい
このブログを読んでいらっしゃるみなさんは、常日頃より東海汽船を多く利用していただいているかと思うのですが、
みなさんが『絶対に』乗ったことがない船があります!!!
そう!『貨物船』です
東海汽船は本土と東京諸島間に航路を持つ船会社ですが、
皆様にお乗りいただいているように旅客輸送はもちろん一つの柱ですが、もう一つ大きな柱があります
それが、貨物輸送です
実は、今回のコロナ自粛の影響で旅客輸送は大きく減少してしまいました
しかし貨物輸送は島民の皆様の生活物資を運んでいるため大きく減少することはありません
そこで今回はあまり注目されることはないけれど、縁の下の力持ち
東海汽船グループの貨物船を紹介したいと思います
そもそも、貨物って聞いて何を運ぶと思いますか
その答えは、人以外全てです
引越しの荷物や、車を始め、建築資材、食料品、小口雑貨、ガソリンや島で出たゴミや産業廃棄物までなんでも運びます
では、貨物船どこから出航しているかご存知ですか
旅客船(厳密には貨客船)に関しては竹芝桟橋から出ていますが、普段竹芝で貨物船を見ることはありません
そう、実はレインボーブリッジの麓にある芝浦支店と対岸の辰巳埠頭からほぼ毎日出港しています
客船運航日に限り、食料品と小口雑貨は基本的に竹芝から客船積み
なぜ2つの拠点に分かれているかというと
芝浦→三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島行き
辰巳→大島、利島、新島、式根島、神津島行き
このように行先によって拠点が分かれているのです
1か所だと荷捌きが大変ですからね
では、実際に船を見ていきましょう
主に7隻の貨物船が東京諸島を行き来しています
ちなみに5月の配船を元にこんな航路を走ってるよ~って記載しました
月によっては変わることもありますのでご注意を
友正丸(ゆうしょうまる)
まずは貨物船のリーダー的存在、友正丸!週3便八丈島ゆきとして運航しています
平成25年に造船されコンテナは最大船倉内に36、デッキに24も積めます
実際は車やそれ以外の輸送もするのでコンテナだけで満タンになることはありません
第五十八日祥丸(にっしょうまる)
友正丸の姉妹船で週2~3便三宅島、御蔵島(週1)ゆきとして運航しています
友正丸との見分け方はブリッジの屋根がオレンジになっている所
あおがしま丸
通常は青ヶ島~八丈島間の定期貨客船として運航していますが、週1便東京へ来て青ヶ島の荷物を運送しています
平成25年に造船されたのですが、大きさは違えど実は橘丸と同じ造船所で
少し早く建造され、約半年ほど早めに就航したお姉さん的存在になります
船内やブリッジ内など似てるところも多々あります
船速も17ノットと他の貨物船が12ノット程度なので俊敏です
第十八清光丸(せいこうまる)
主に東京~新島・式根島か東京~大島元町・伊東に併せて週3便就航します
希に北部全島や神津島にも足を運びます
先ほどの友正丸と比較して若干小ぶりの船です
船尾がキュッとなってて可愛いですね
新生丸(しんせいまる)
主に東京~元町・利島・波浮を週3便就航しています
大島は大きい島なので元町だけでなく、波浮港にも入港します
平成8年に造船され、貨物船の中では最古参となります
東海汽船グループの中で唯一船体の色が黒色です
第二十八福寿丸(ふくじゅまる)
主に神津島行きを週3便運航しています(一部新島や式根島など各島を経由する時もあり)
この船は友正丸の半分程度の大きさですが、船倉に54ものコンテナが積めちゃいます
クレーンの形が他の船と比べて特徴的
ゆり丸
ゆり丸は、客船がドック入渠中は代船として青ヶ島航路や母島航路を運航し、
それ以外の期間は貨物船のヘルプとしていろいろな所へ向かいます
まさに神出鬼没のスーパー代船
どうでしょう知ってる船はありましたか
これらの貨物船が日々貨物輸送を支えているのですが、実際に次では貨物船の動きをご紹介します
どの貨物船も基本的に1日目の夜に東京を出港し、翌日早朝に各島到着します
神津島多幸湾に入港したゆり丸 この日はガソリンを積んできました
各島での荷役作業が終わり次第、東京へ戻り2日目の夜に東京着
3日目の日中に東京で荷役作業をし、また各島に向けて出港するというパターンを繰り返します
実際にある1日の芝浦での作業を見てみましょう
この日は前日の夜に八丈島から戻ってきた友正丸が到着していました
8時頃から荷役作業を開始し、まずは島から送られてきた荷物をおろします
いい写真が撮れなかったので、前日に撮った日祥丸の荷役風景
車やスクラップが中心ですね
おろしの作業が終わったらすぐに今度は八丈島行きの荷物を積む作業が始まります
基本的に八丈航路は客船が毎日運行しているので、食料品や小口雑貨は橘丸に積みますから、芝浦のコンテナには入っていません
建築資材や車が中心です
積荷が終わると夕方の出港時間まで待機していざ出港
また、この日は午前中に青ヶ島からあおがしま丸が入港しました
あおがしま丸は通常、八丈島と青ヶ島間を往復しているのですが、毎週一回必ず東京に来て、青ヶ島の荷物を東京との間で輸送しています
基本的に荷役作業は先ほどの友正丸とほぼ同じですが、青ヶ島では肉牛を生産しているためこの日は牛も送られてきました
また、あおがしま丸は東京で一週間分の燃料補給もします
ちなみに船倉内はこんな感じ
案外深いです
おまけに客室はこんな感じです
どうでしたか
東海汽船には客船以外にも多くの船を運航していることがお分かりいただけましたか
これから弊社の船に乗船された際には是非貨物船にも注目してみてくださいね
なお実際の貨物船の運航は東海汽船グループの伊豆七島海運と伊豆諸島開発が行っております
運航航路等は一般的なものを示しており、日により航路が変わることもあります