仏さんは、仏像を作るとき、いろんなルールがあるそうで、救世観音さんは、聖徳太子さまのお姿を模して作られるようです。
津ぅの四天王寺を救世観音さんは、法隆寺の救世観音さんみたいにホトケホトケしてなくて、思わず、飛鳥時代の皇族はああなんじゃないかな、まるで聖徳太子さまの生き写し、だなんて思っちゃったりします。生きた聖徳太子さまに会ったことはありませんが。

その昔、五島勉の「聖徳太子未来記の秘予言」という本がありまして。聖徳太子さまは何度も何度も生まれ変わって世界を救う仏さんとなり、活躍すると予言されたそうです。
パンデミックだ戦争だと、忌まわしいことばかりですが、今のこの世界に聖徳太子さまの魂が新たな命として生きて活躍しているかはわからない。
けど、聖徳太子さまの理念というか精神は、はっきり生きています。私たち日本人の心に。
その最たるものが十七条の憲法で、第一条の「和を以て貴しと為す」はあまりにも有名です。
先の大戦のあと、なにゆえ日本人は平和憲法を守り続けるのか。以前は
昭和天皇の終戦の詔勅を守るがゆえに、と考えていましたが、それ以前に聖徳太子の十七条の憲法があったのです。しかも、日本人の平和を愛する性質にしっくりくる。
また、第一条は「和を以て貴くなる(なれ)」とも読める。つまり和の精神で豊かに気高くなれるのです。
今年は聖徳太子さま1400年忌だそうですが、聖徳太子さまを語るとそれだけで新潮文庫四冊くらいの量になってしまう。
興味ある方は、「日本書紀」第二十二巻を読んで見てください。
また聖徳太子さまゆかりの地を訪れてみたいものです。
なお、この救世観音さんは明日からしばらくどこぞへ出張されるそうです。合掌。