聖書をめぐる旅 イスラエル(9)旧約聖書「ルツ記」 落穂拾いと買い戻し | 安らぎを求めて ー 維摩會@春秋館での修行の日々

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毎日、一生懸命働いた後は、ゆったりとまったりとしたいですね。
維摩會@春秋館(Yuimakai@Shunjukan)で仏教を学んでいます。日常の中で実践する八正道です。
真の安らぎを求めて、一歩一歩進んでいきたいと思います。

西洋の文化を理解するためには、聖書についての知識が不可欠です。
引き続き、旧約聖書を学んでいきたいと思います。

前回の「士師記」の概要を視聴して、ちょっと滅入りましたが、その後の「ルツ記」にはとても癒されました。聖書を読んだわけではないけれど。
 

『ルツ記」は読んでみたいと思いました。小学生の時、同級生にルツさんがいました。牧師の娘さんでした。聖書にちなんで名づけられた名前だということは、子どもながらに感じていました。

 

 


主な登場人物は。未亡人のナオミ、ナオミの息子の嫁で異邦人(モアブ人)のルツ、農夫のボアブです。
ここに登場する人たちには誠実さ、高潔さがあります。
ルツは、信仰に生きた女性でした。姑とともにイスラエルに行き、過酷な落穂拾いをします。

夫・二人の息子とともに、ベツレヘムからモアブに移り住んでいたナオミは、夫・二人の息子を亡くし、イスラエルに帰ろうとします。その時、ナオミは二人の息子の嫁(モアブ人)オルパとルツに自分の故郷に戻るよう言いましたが、ルツは姑のナオミとともにイスラエルに行くことを選びます。ナオミとともにイスラエルに行ったルツは、その地で落穂拾いをして、食糧を手に入れます。

<落穂拾い>
律法にはまた、貧しい人や在留異国人のために、 収穫の落ち穂を残しておくよう定められているそうです。(レビ記19章9、23章22、申命記24章19)

●「あなたがたの地の実のりを刈り入れるときは、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの借り入れの落ち穂を拾ってはならない。あなたのぶどう畑の実を取りつくしてはならない。またあなたのぶどう畑に落ちた実を拾ってはならない。貧しい者と寄留者とのために、これを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である。」(レビ記19章9)

●「あなたがたの地の穀物を刈りいれるときは、その刈り入れにあたって、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの穀物の落ち穂を拾ってはならない。貧しい者と寄留者のために、それを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である。」(レビ記23章22)

●「あなたが畑で穀物を刈る時、もしその一束を畑におき忘れたならば、それを取りに引き返してはならない。それは寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。そうすればあなたの神、主はすべてあなたがする事において、あなたを祝福されるであろう。あなたがオリブの実をうち落とすときは、ふたたびその枝を捜してはならない。それを寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。またぶどう畑のぶどうを摘み取るときは、その残ったものを、ふたたび捜してはならない。それを寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったことを記憶しかねればならない。それでわたしはあなたにこの事をせよと命じるのである。」(申命記24章19)

<買戻し>
ルツが落穂拾いをした畑の主であるボアズはルツと結婚することになり、その子孫からダビデ王が登場します。
ここに至った経緯を理解するためには、律法に定められた、買戻しの権利を理解しなければなりません。きちんと理解してから書きます。