意思が世界を変える 意思がなければ変わらない | tokaiama20のブログ

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 セルビア大統領が、「数ヶ月以内に第三次世界大戦が勃発する」という予告の根拠に上げたのは、「世界で誰も戦争を止めようとしていないこと」だった。
  https://x.com/ShortShort_News/status/1802622209849958893

 3~4ヶ月以内に第三次世界大戦が起きる。その列車は駅を出発し、誰も止めることができない……。
 欧州の誰もが戦争を前提にした会話を行っていて、誰も平和について言及していない。誰も戦争を止めようとしていないのだ……。

 戦争は、ヒトラーやムッソリーニ、習近平やプーチンのような独裁者の思いつきによって行われるよう見えるのだが、実は、そんな簡単なものではない。
 例えば、ユダヤ人ホロコーストが行われる前に、数百年もの間、ユダヤ人が生業としてきた「金貸し業」や呵責なき取り立てに対し、民衆の反感が蓄積されてきた。

 ユダヤ人に対する反感は、根底に隠されたタルムードの傲慢な選民主義があり、ボグロムいう集団虐殺も頻繁に繰り返されてきた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%A0

 またボグロムが数百年も続いた背景には、「ユダヤ人が儀式のため、キリスト教徒の子供を殺している」という「血の中傷」と呼ばれる評判があった。
 それも必ずしもデマだけではなかったようだ。幼いうちからバルミツバで陰謀殺人を暗誦してきたユダヤ教徒の傲慢な選民主義は、人殺しでも躊躇しない人間性を産み出してきた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%82%B7#:~:text=1944%E5%B9%B4%2D1946%E5%B9%B4%E3%81%AE,%E3%81%A8%E4%BA%91%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

 ホロコーストという人類史上最悪の大虐殺は、実は、数百年間にわたる金貸しユダヤ人問題の累積と、人々の憎悪の上に成立したものだった。それは人々の意思だった。
 イレーナ・センドラーのような博愛による救済もあったが、多くの人々がユダヤ人大虐殺を肯定していたのだ。

 実は、同じように、関東大震災時に、東京で6000名を超える朝鮮人が大虐殺された事件も、実際に手を下した当時の自警団、街の若衆だけに責任を被せることはできない。
 1900年前後の李朝崩壊後、1945年の敗戦までに、300万人に上る朝鮮人が日本に合法的渡航や密入国で入ってきた。
 日本は若者が徴兵されて人手がないのに、侵略戦争の兵器生産のために莫大な人手を必要とされていたので、徴兵義務の免除された「日本人」である朝鮮人が移住してきたのだ。

 だが、彼らの歴史的な生活文化と日本の世界一清潔といわれた文化には大きな齟齬があった。
 朝鮮にはオンドルサウナがあっても入浴習慣がなかったので、東京で銭湯を利用すると、朝鮮にいたとき川で体を洗ったように、浴槽で体を洗おうとした。
 また朝鮮ではトイレが整備されず、路傍で脱糞排尿が普通だったのだが、日本では、それが激しく忌み嫌われた。

 これが東京下町の人々の、朝鮮人に対する嫌悪感、憎悪を累積していった。そして子供まで「チョーセン」などと蔑むようになった。
 https://www.youtube.com/watch?v=qErKrhTwuYs
 こうした朝鮮人観が、正力松太郎警備局長(警視庁副総監)の「朝鮮人が井戸に毒を入れ、娘を強姦している」というデマによって憎悪感情に火を付けられ、爆発してしまったのだ。

 このように、一つの深刻な事件の背景には、数百年にわたる長い時間をかけた感情の累積が隠れている。
 冒頭に戻るが、「世界は戦争を止めようとしていない」というセルビア大統領の発言の裏側には、人々が融和できない事情が隠されていると考えるべきだ。

 「戦争をやめて、手を取り合って平和に生きていこう」
 との意思が、どこにも見えない。みんなが、あたかも第三次世界大戦が起きることを待望しているようだと大統領は言う。
 日本でも同じで、日本中のどこからも、「戦争を止めよう、平和のために努力しよう」という声は聞こえず、岸田政権による2兆円近いウクライナへの戦費支援を批判する声も聞こえてこない。

 国内社会でも、苦しくなる一方の生活のなかで、立憲も含めて政治に期待できるものはなにもない。だから戦争でも起きて何もかも破壊されたなかで、一から社会を作りなおすしかないという考えが拡大しているのではないだろうか?
 もう、まっとうな手段で、この生活苦が解決されるようには思えない。ならば、太平洋戦争が起きたときのように、権力者(男性一般も含む)が自滅する戦争に期待することしかできない。

 実は、太平洋戦争に進んだ本当の理由は、女性たちが心の奥底で、男性権力の崩壊を望んで、男たちの暴走を求めたからだという解釈がある。
 もちろん、心の表側で、そんなことを言う者はいない。裏側に鬱積された悲しみや苦しみが、無意識にそれを求めるのだ。

 蓮舫が都知事選で大敗した理由も、彼女が消費増税推進、原発推進の姿勢で、決して革新ではなく、民衆の声の代弁者でもないことに人々が気づいてしまったからだ。
 人々は、無意識を見るようになっているのではないだろうか?
 維新や公明と変わらない立憲、蓮舫の正体を見抜いてしまっているではないか?
 私は、小池再選は、不正選挙に思えるが、もしも石丸だったなら統一教会知事になってしまう可能性があった。
 https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/308613

 都知事選は、どこに転んでも、ろくな結果にならなかった。それよりも、多くの都民は、東京都権力の破局による大崩壊を望んでいるのではないだろうか?
 こんなときに、巨大震災や戦争が襲ってくるのだ。それは民衆の意思を反映したものだ。

 イエスキリストは、人類社会が崩壊破滅する前の現象について説明している。
 世の終わりにある前兆は何か? 
 イエスは答えた。「人に惑わされないように気をつけなさい。」
 わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。

 戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。
 民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。
 しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。

 そのとき、あなたがたは苦しみを受け、殺される。また、わたしの名のために、あなたがたはあらゆる民に憎まれる。
 そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。
 偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。

 そして、御国のこの福音はあらゆる民への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。それから、終わりが来る。
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 「自分がキリストだ」と言ってのけた宗教者は、たくさんいた。
 文鮮明、麻原彰晃、大川隆法などだ。他にも、問題を起こす宗教詐欺師の多くが、自分がキリストの生まれ変わりと言っていた。
 詐欺師たちは、最後は自分をも欺すようになるといわれ、結局、人々を欺す切り札としてキリストを持ち出すのである。

 キリストが言ったのは、決して救済される目出度い結末ではない。
 「世の終わり」の前に、民は民に、国は国に敵対して立ち上がるということだ。同時に、地震や大飢饉が起きる。
 人々の意思は平和には向かない。平和を求めようとも思わなくなる。
 まさに、今がその状態であって、だからセルビア大統領は、
 「第三次世界大戦に向かう列車は出発した、誰も止めることはできない」
 と言ったのだ。

 社会は、政治家の一存で定まるわけではない。習近平やプーチンが、未曾有の独裁や人権侵害を行った理由も、実は、彼らの個人的性癖というより、中国やロシアという社会が、自らを崩壊させるため独裁者を必要としていたのだと私は思う。
 中国もロシアも、全国民の意思として、究極の破滅に向かっているのである。

 なぜ、そうなるのかといえば、独裁者が登場するまで、民衆の間での人権侵害や差別、序列主義の弊害が累積し、民衆が心の底で、独裁者の登場による国家体制の破滅崩壊を願う心を積み重ねてきたという歴史の結果だと私は思う。
 ちょうど、太平洋戦争で日本という国家権力が崩壊することを心の奥底で望んでいた日本の女性たちのようなものだ。

 非抑圧者たちは、体制によって救われなければ、その崩壊を望むしかない。
 つまり、中国やロシアが、これから崩壊するのは、民衆の歴史にその原因があるという意味だ。
 だから習近平やプーチンの運命には、破滅だけが約束されている。国家も、敗戦日本のように崩壊することだろう。
 軍国日本は400万人の犠牲者を出したが、中国やロシアは、数千万や億の単位の犠牲者が出ると思う。

 今の日本でも同じことで、この社会が息をすることさえ苦しくなってきた本当の理由は、人々が序列優位を求めて、他の人を嘲笑したり、奴隷のように扱ったり、人間に対して暖かい、優しい気持ちではなく、蹴落として優位に立ってやろうとした利己主義的な精神性の結果であって、それが自民党や維新という政党を成立させている。

 だから、これから日本では、自民党支持者を中心に、大きな災いがやってくると思う。今、特殊詐欺が横行している理由も、彼らのもたらした利己主義=拝金主義の必然的結果である。
 人々の拝金主義が、特殊詐欺師という鬼っ子を大量生産したのだ。

 戦後、民衆が助け合いの連帯感を失ったのは、1980年代のバブル期以降だが、この頃、日本経済が急成長し、人々の間に経済格差が大きく開いた。このとき、個人的利権を求め、自分個人だけが恵まれた人生を求めた人々が、自民党支持者となり、現在の保守政治を支えている。

 他人を蹴落として自分だけが豊かになるような人生を嫌って、他人に対する暖かい心に依存して生きようとした人々が、革新勢力を支持したのだが、そんな利他主義を心の支えにしようとした人々は、人々の蓄財が大きくなるとともに、どんどん少なくなっていった。
 ついに日本社会は、利他主義を捨てて利己主義に生きるようになった。
 このとき、日本を金融(博打)国家に変えると宣言したのが、小泉純一郎と竹中平蔵である。

 こうして、日本社会は、民が民に敵対し、国が国に敵対する社会に変わってゆき、安倍晋三が、民衆のなけなしの生活資金を10%消費大増税によって、かすめ取ることになった。しかも、その消費税は、大企業の内部留保に化けた。それは決して、民衆に還元されることはない。
 これで日本経済の崩壊が約束されたといっていい。
 岸田文雄は安倍を引き継いで、消費税を19%に増税しようとしたことを知られ、今、生きてゆけなくなると危機感を持った人々によって、政治の舞台から追放されようとしている。

 社会は、人々の意思、総意によって動いている。
 この世は「思ったことが実現する世界」なのだ。ただし、それは心の表層ではなく、裏側だ。たくさんの経験、人間に対する感情の累積から産み出されるものだ。
 日本社会を愛する人が増えれば、国を大切にしようという意思が生じる。だが、今の自民党政権の日本は、人を愛していない。自分たちの利権のために利用することしか考えていない。

 だから、日本社会は滅亡するのである。
 人を愛する心を持った人々は、日本の崩壊を感じ取って、自分たちの未来を産み出す新しい社会に進んでゆくだろう。だが、そんな人たちは極めて少ないと私は思う。