ヘーゲルの絶対精神と青ヶ島 | tokaiama20のブログ

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 文春オンラインで、青ヶ島の取材記事があった。

火山の噴火で島民100人超が死亡、ネズミに荒らされ人間は住めず…絶海の孤島「青ヶ島」のディープな世界 絶海の孤島・青ヶ島 滞在ルポ #1
  https://bunshun.jp/articles/-/69955

  人口156人、上陸困難な“絶海の孤島”青ヶ島を現地取材! 1週間生活してわかった“リアルな島暮らし” 絶海の孤島・青ヶ島 滞在ルポ #2
 https://bunshun.jp/articles/-/69956

 絶海の孤島・青ヶ島在住の40歳女性が語る、“日本一人口が少ない村”の男女の出会い事情「家族のように育っているから…」「青ヶ島ちゃんねる」佐々木加絵さんインタビュー
  https://bunshun.jp/articles/-/69957

 私は、以前から「絶海の孤島」青ヶ島に強く惹かれるものがあった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E3%83%B6%E5%B3%B6
 伊豆諸島のなかでも、人の住む最南端であり、東京から300Km離れた八丈島から、さらに60Kmも離れている。その先は1万キロの間、太平洋しかないと思われるのだが、実は小笠原諸島という、さらに絶海の孤島がある。
 ここも行ってみたいが、半世紀ほど前、暴走する極右団体があって、問題になったことがある。
 
 日本の地方のなかで、もっとも訪問が困難な土地といわれているのは、上にリンクした文春の取材本文を読めば分かる。
 小笠原諸島も空港がないため大変なのだが、青ヶ島は、もしかしたら小笠原より不便かもしれない。

aogasima


























こんな隔絶された環境で、156名が住んでいると、どんな世界、社会ができあがるのか、民俗学を少しでも学んでいれば、ものすごく興味深いのだ。
 そこでは純粋な形で人間関係のモデルが成立するはずで、国家権力による支配の影響を受けにくい、自由な人間社会が成立するはずだと思っていた。
 ぜひ行ってみたいのだが、往復の交通費が4万円と、滞在費が一週間で7万円前後で十数万円かかるので躊躇していた。まあ諸費で一人20万円は必要だろう。

青ヶ島は何度も壊滅的噴火を繰り返しているカルデラ島なので、縄文以来の先住民はおらず、江戸時代初期からの記録は、ほとんど海難事故によって上陸したというものばかりだ。
 天明時代には大噴火で、島民が八丈島に避難し、無人になっている。しかし、その後帰還し、最大700名を超える人口がいたこともある。

 私が青ヶ島に惹かれる最大の理由は、「逃げることのできない社会」という意味である。
 土地が狭すぎて、人間関係が濃密すぎて、人間関係のあらゆる問題から逃げ出すことができない。いつでも真正面から取り組まねばならず、ウソがつけない社会になるのだ。
 島中の人たちが、全員の何もかもを理解している。
 発せられる言葉には真実しか存在しない、とすれば、すばらしく合理的な人間関係が成立するはずだ。

 だから、ウソや見下しを前提にした階級社会が成立できない。競争の敗者を見下す者もいない。誰もが、すべての人の裏の裏まで知り尽くしているとすれば、何一つごまかしのきかない社会になるはずだ。
 私は、青ヶ島に行って、そんな民俗を確かめてみたいと思う。

 もっとも、「絶海の孤島」がいつでも天国とは限らない。
 実は、「地球上最期の未開」と呼ばれる北センチネル島は、近づく人々を殺してしまい、孤高のライフスタイルを守っている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%8D%E3%83%AB%E5%B3%B6
 もしかしたら、青ヶ島に、隠されたそんな要素もあるのだろうか?

 もしも、階級や差別のない社会が成立しているとすれば、それは「地上の天国」だと私は思う。
 そこでは、必要なときに、必要なことだけが行われ、一切の無駄がない。ウソに欺されることもない。
 人々は、他人の笑顔だけを頼りに生きてゆけるのではないだろうか?

 そこに住む人々の人生は、何を得ることができるのだろう?
 きっと、「人生とは何か?」という問いに、真正面から答えてくれる社会があるのではないだろうか?

近年、多く語られるようになった「死後の世界」=霊界について、多くの情報が出回るようになった。
 霊界通信も多くて、私も40年くらいから夢中になって読みあさってきた。だが、そこにはウソも多い。最近も、「マシュー君からのメッセージ」を読んでいて、それまでホンモノの霊界通信と信じかけていたのだが、「トランプへの無条件の愛」という記述を見つけて、これが「陰謀論主義者」によるニセの霊界通信であることに確信を持った。
 これはマシューの母親が勝手に作り出した創作であり虚構にすぎなかった。

 だが、ホンモノの霊界通信として、「シルバーバーチの霊言」や「モーゼスの霊訓」、「フランチェッツオの霊界通信」など、信頼性の高いものもたくさんある。
 そして、決定的な著作として、1991年頃、ワイス博士による「前世療法」が出版され、霊的世界の存在を信ずる人々が圧倒的に増えた。
 私も、夢中になって読み、人生観に決定的な影響を与えられた。

 https://www.amazon.co.jp/%E5%89%8D%E4%B8%96%E7%99%82%E6%B3%95%E2%80%95%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%8C%E4%BD%93%E9%A8%93%E3%81%97%E3%81%9F%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E8%BB%A2%E7%94%9F%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%A7%98-PHP%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BBL-%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%B9/dp/4569569323

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BBL%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%B9

 私は、高校生のころから哲学に関心を持ち、マルクスやヘーゲルを学ぶ機会があった。
 そして、ヘーゲルの「絶対精神論」こそ、宇宙と人生の究極の本質を示すものと確信を抱いた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E7%B2%BE%E7%A5%9E

 「絶対精神」というのは、一人の人生でもいいのだが、原理的には宇宙のすべてのものが「合理性」というエネルギーポテンシャルに導かれて、変化(否定の否定・対立の統一)を繰り返し、やがて絶対精神=イデーという終着駅に達するというもので、人生の場合は、「輪廻転生」を繰り返して、あたかも双六のように運動しながら、最期にはイデーという「上がり」に到達するというものだ。

 輪廻転生で矛盾のカルマを克服し、すべての矛盾を克服したとき、人(モノ)は、やがて超越的存在=神の領域に至るというもので、絶対精神に向かうプロセスこそ、人生の本当の意味であるというものである。

 つまり、人は神になるために生きて死に、次々に生まれ変わるのである。輪廻転生によって新しい人生で過去のカルマを解消し、少しずつ矛盾のない完成された人格に向かって歩み続ける。
 人はたくさんの失敗を繰り返し、たくさんの人生を経験することで人格が完成してゆき、最期には、転生不要の絶対精神が待っているわけだ。

 こう考えると、自分の過去の間違いや愚かな所業に苦しんでも、「次の人生で克服すればいいのさ」と気楽に考えることで大いに救われるのである。
 私など、ひどい失敗だらけの人生だったから、そんな自分でも、やがてイデーに到達できると約束してもられるのなら、本当にありがたい。

 さて、私は青ヶ島の人生を想像すると、ウソの通用しない社会での人生は、きっと思考の間違いを克服するチャンスも多く、大都会でのウソにまみれた人生に比べると、人々が合理性を獲得して、カルマから解放される機会も大きいのではないかと思う。
 つまり、青ヶ島という社会で生活すれば、絶対精神に到達できるスピードが速いのではないだろうか?
 もっとも、青ヶ島が北センチネル島の方に向いているなら話は別だが。

 私は、今のまま死んだなら、たぶん近所のAや中津川警察によって与えられた不当不快な扱いに対する恨みがまったく消えていないので、地縛霊になって人々に害をなす存在になりそうなのだが、青ヶ島に住んでいれば、ウソのない環境で、問題を解決できる機会も多いので、他人に恨みを抱いたまま死ぬこともないのだろうと思う。

 もう一つ、私が青ヶ島に行きたい理由が、2011年フクイチ事故の放射能による八丈島、青ヶ島の汚染問題の現状を知りたいということがある。
 このとき、米軍の空母、ロナルドレーガンが、太平洋上で激しい放射能汚染を受けて多数の死者を出したことが知られている。
 詳細は以下のリンクにあり、当時、宮城沖で、ロナルドレーガンは毎時10マイクロシーベルト近い放射線を浴びていた。
 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/76b7fc2847f1d518fd2370a7dc000c64b47b0959

 当時の乗組員のうち10名程度が死亡しているが、10マイクロの外部線量を継続的に被曝したとしても30日で、7ミリシーベルト程度なので、致死線量にはほど遠い。
 したがって、被曝して訴訟を起こしている400名は、おそらく食物や呼吸からの内部被曝を起こしたのだろう。
 原子炉が爆発してメルトダウンを起こした核分裂中の核燃料が莫大な量、外気に放出され、もの凄く危険なアクチノイド、マイナーアクチノイドの微粒子を吸い込んだか食事から摂取した可能性がある。

 上のリンクに、当時のレーガンの位置地図があるが、八丈島、青ヶ島から決して遠いとはいえず、遮るもののない太平洋の延長にあるので、レーガンと同じように、伊豆諸島でも汚染と内部被曝が起きたものと予想できる。
 だが、政府もメディアも一切情報を出さない。フクイチ事故から13年を経て、晩発性の被曝影響(主に癌)が多発している疑いがあるのだ。

 だた、残念ながら月5万円に満たない私の年金暮らしでは、とても行けないので、もし八丈島、青ヶ島の発癌や奇形発生、知的障害などの情報をお持ちの方がいたならコメント欄から教えていただきたい。