見てみないふり、目を逸らす社会 | tokaiama20のブログ

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 現代世界で、極めて深刻な危機をもたらしているものといえば、戦争と浪費文明とエセ医療(ワクチン)問題だと私は思う。

 たった今、飛行機で十数時間離れた場所、ウクライナで、凄まじい殺し合いが続いている。また罪なきガザの市民が、ユダヤ人の陰湿な妄想のために非道な大虐殺を受け続けている。
 これは、町内の隣人が、刃物や銃器を振り回して殺戮行為を行っているのと同じで、何もせず放置すれば、必ず我が家にも危機が伝播してくるのと同じ意味を持っていることを理解できている人が、どのくらいいるだろう?

 地球上で起きているすべてのことは、必ず水が高いところから低いところに流れ落ちるようなポテンシャル=伝播力を持っている。
 宇宙も、世界も人間社会も、矛盾を平均化しようとしている。隣人の運命は、いつか自分の運命に伝播して(流れ落ちて)くる。
 自分たちだけが隔離されて安全を維持できるような仕組みは、どこにも存在しない。だから、隣人の運命を見て、必死になって危機に対処しなければならないのだ。

 この宇宙は、すべての物質、事象が、平均化する方向に向かっている。これはエントロピー=熱力学第二法則で表される。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B%E5%AD%A6

 人間社会も、宇宙も、大自然も、その根底に、平均化=位置エネルギー、熱エネルギーの平衡、解消という方向性を持っている。言い換えると「矛盾を解消する」ということだ。
 あるいは、エネルギー偏在が解消に向かう方向こそ時間の本質という人もいる。
 ヘーゲルは、このことを「社会には合理的な方向に向かう力が働いている」と指摘した。
 「合理的」という意味は、エネルギーの偏在、エントロピーが解消される方向性のことだ。

 ややこしいところに話を持って行って申し訳なかったが、「他人の運命は、いつか自分の運命になる」ということの深い意味は、我々、人類の存在が、地球上のすべての人々と連帯し、結びついているからだ。
 他人の存在が、自分に喜び、生きる意義、生きるための条件を与えてくれているのだが、それは他人の悲しみ、苦しみが、必ず自分にも還ってくることを意味している。

 だが、日本社会は、他国の人々の残酷な苦しみを直視しようとしていない。テレビはM1なんてお笑い大会を大宣伝しているが、ガザの人々の苦しみを救おうという番組など皆無だ。それどころか、報道だって、もう飽きられているかのように減っている。

 私には、あたかも日本の安全が隔離されて保証されているかのように勘違いしている、こんな脳天気な人々が、ある日突然、恐ろしい運命に巻き込まれて右往左往することが避けられないように思えるのだ。

 もちろん、だからといって、「日本の防衛力を高めよ」と主張する連中が、軍需で濡れ手に粟の金儲けを企む大企業の代理人であり、本心では、日本国民の安全などには何一つ興味はなく、国民から金を吸い上げて、自分たちの強欲を満たしたいと考えているにすぎないことを思い知らされている。
 岸田文雄が語る「防衛」なんてのは、アメリカ(ユダヤ人国家)の飼犬としてご主人様にもっと金を送り込む意味しかない。

 戦争の意味に関心を持たず、M1に興じている間に、日本人が地獄に墜ちてゆく運命が、着々と進行している。
 かつて、60年前のことだが、アメリカがベトナムを侵略したとき、優れた記者たちが、それを報道し、その強欲を暴露したことで、残酷な戦争に憤る人々がたくさんいた。
 ベトナム民衆の苦しみを直視し、声を上げる日本人は、何百万人もいたのだ。私も、その一人だ。
 
今、ウクライナやガザの市民に連帯し声を上げる人たちは、どれほどいるのだろう? 無関心であるということは、やがて彼らの運命が、我々の運命に伝播するということなのだ。
 特に、中学高校生たちには、それを強く意識してほしいと思う。世界の矛盾は、やがて自分たちの運命に伝播することを理解してほしい。

 「おかしいものはおかしい、間違っているものは間違っている」
 と声を上げた瞬間に、今の教育体制では叱られ疎外され、従順な企業奴隷(ゴイム)になるための受験戦争に集中しろと「指導」されるにちがいない。
 私も同じだったが、資本主義の金儲け体制に従順な家畜を育てるための教育体制に嫌気がさして、私は奴隷ではない自分だけの人生を求めた。

 今、メディアが戦争を直視しない本当の理由は、国民が資本主義の従順な家畜としての「馴致」から逸脱しないよう、「情報の柵」を巡らしているのだ。
 あたかも野党国会議員が、支配される国民の代弁者であるかのように思われているかもしれないが、支配する側は、「二大政党制」という欺瞞を使って、国民の不満をガス抜きする体制にしてしまっている。

 立憲民主とか維新とか、公明党とかの「野党」は、決して野党ではない。保守本流のガス抜きアイテムにすぎない。
 だから、上の政党は、すべて原発推進であり、消費税推進である。原発利権=原子力村から多額の資金援助が行われていて、フクイチ事故のときも、完全に東電側に立った姿勢を続け、民衆の安全に敵対し続けた。
 細野豪志が佐藤雄平知事と共謀してSPEEDIを隠蔽し、多くの人々を放射能汚染の激烈な飯舘村に「避難」させたことなど、その好例だ。枝野幸男や菅直人らは、フクイチ事故もベトナム向け原発輸出を推進した。

 今、テレビも新聞も、ネットも、ほとんどガザを報道しなくなった本当の理由は何か?
 見て見ぬふりをしている理由は何か?
 「真実を知って怒り出す人々を出さない」という情報統制であると考えてよい。とにかく、日本国民には真実を伝えたくないのだ。
 中国共産党が、自国民に対して国家崩壊をもたらしている経済崩壊を報道させず、国民を欺し続けているのと、まるで同じなのだ。

 メディアは真実から目を背けるようになった。まだ30年くらい前までは、テレビでも新聞でも、みんな必死になって真実を伝えようとしていた。
 例えば、宜保愛子の心霊番組やオーラの泉が大人気だったが、「霊を利用した詐欺をもたらす」と理由をつけて、一切放送しなくなった。
 被差別問題のような社会の底辺を照らすドギュメンタリーも、「臭いものに蓋」という扱いで放送対象にならなくなった。

 シングルマザーの苦難を知らせる媒体も消えてしまっている。
 それを子ども食堂などで応援する人々の努力も、放送・報道から削除されてしまい、この窮乏社会がお花畑であるかのような幻想を与える報道ばかりになっている。

 例えば、500円のピヨリンは、シングルマザーには決して手が届かないのに、みんなが喜んで食べているかのように報道されている。
 一食100円の予算で生活している人など存在していないみたいだ。スーパーの救済用、15円のうどん玉が放送されたところなど見たこともない。だが、今や売り場にはとんでもない山積みができている。みんな苦しいんだ。
 真夏や真冬にエアコン電気代を節約するため公共機関にいる人など存在していないみたいだ。

 社会の深刻な問題を掘り返すドギュメンタリー番組も、ほとんど姿を消した。
 真実を伝えようとしていた金平茂樹はTBSから追放された。報ステの古舘一郎も追放された。NHKの国谷裕子も追放され、CBCの大石邦彦も現場を追われた。
https://www.mag2.com/p/news/586716

 私のブログなど、片っ端から無断削除されている。削除連絡もないので、過去ログがないことに気づいて初めて分かるのだ。
 私は、ツイッターやFC2ブログから永久追放された。
 テレビに登場できる人は、ほぼ体制順応派に限られ、体制に批判的な人はテレビに出て発言することさえできない。

 今ではネットでさえも、「天皇の主権を回復せよ」、つまり日本国家の主役は民衆でなく、天皇という権威を利用した虚構に戻せと主張する人物が平然と大手を振って登場してきている。
 例えば、参政党の神谷党首、赤尾敏の姪まで名を連ねている。それに皇族を吹聴する竹田恒泰や、竹中平蔵(日本をダメにした究極の極悪人)、元谷外志雄(アパ)、高須克弥、百田尚樹、中川淳一郎、桜井誠、上稔司、櫻井よしこ、有本香、フィフィなどが、でかい顔をして極右発言を繰り返し、のさばっている。維新や国民の全員も同じ極右思想と考えて良い。

 彼らは、真実を覆い隠し、戦前の陸軍皇道派の提唱した天皇独裁制社会を実現すると主張している。
 こんな連中の声だけが大きくなって、若者たちを洗脳するようになっている。
 若い人には、反共や反左翼に道理があるかのような大宣伝が行われ、昔たくさんあった真実を伝えようとするメディアが片っ端から追放されている。

 昔は長周新聞のような真実を伝えることに誇りを持ったメディアがたくさんあった。
  https://www.chosyu-journal.jp/
 今は、体制に迎合して、利益を上げたいメディアばかりになった。現代ビジネスも、その一つで、以前の良心的な執筆者が追放され、右翼系の人物しか登場しなくなった。

 だから、若者たちも、真実がどこにあるのか、分からなくなってしまっている。真実メディアによる情報がひどく減ってしまい、体制順応メディアに容易に欺されるようになってしまった。
 極悪人である安倍晋三や竹中平蔵を持ち上げるような、愚かすぎる若者たちが大量に登場しているのだ。

 だから私は、ほんの少しでも真実を伝える一端を担いたいと考えている。
 1960年代、真実を伝えることに誇りを持ったメディアは、今の100倍あった。
 朝日新聞や毎日新聞でさえ、そうだったのだ。
 今は広告配信から電通に支配されて、真実を書く記者など追放されてしまっている。

真実を隠さずに伝えなければ、あらゆる問題は解決できない。「天皇の世に戻せ」などと主張している竹田や百田を、これ以上のさばらせてはならない。
 今の百倍、真実メディアを増やさなければならない。これは思想戦争なのだ。

 今の社会で問題になっているのは、二酸化炭素増加による気候変動問題だが、誰一人としてメディアで真実を伝える者がいない。
 二酸化炭素を減らせと言う前に、新自由主義による金儲け競争がもたらしている見栄張り贅沢文化が社会最大の問題なのだ。

 昔のように、大家族による共同体は、合理的な生活スタイルであり、人々の見栄張り贅沢を抑制していた。
 ところが、夫婦家族の最小単位になると、見栄張り競争が頭をもたげて、豪邸、高級車という贅沢競争の発想に陥ってゆく。
 これが不要なエネルギーの浪費をもたらしている。
 「助け合って生きる」という発想を人々から奪っている。

 だから、「EVと原発によって二酸化炭素を減らせる」という虚偽を見抜ける人がほとんどいなくなっている。
 EVと原発電気では、地球社会はますます悪化し、人類の生存を危機に陥らせることしかできない。
 もしも人類に未来があるとすれば、贅沢浪費文明、見栄張り競争文化を捨てて、省エネ社会、助け合い社会に戻すことしかないのだ。