すべてのマンションは廃墟になる! | tokaiama20のブログ

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 今日は、本当に恐ろしい日本の未来を知っていただきたい
 以下は、ユーチューブで榊敦司が2019年3月に挙げたコンテンツで、特に目新しいものではないのだが、彼が指摘してきたことの真の恐怖が、まるで世間に理解されていないので、もう一度、警鐘を鳴らしておきたい。
 
 すべてのマンションは廃墟になる!【前編】住宅ジャーナリスト榊淳司が大暴露㉗
https://www.youtube.com/watch?v=Z0KuxeobxNY&ab_channel=%E6%97%A5%E5%88%8A%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4
 すべてのマンションは廃墟になる!【後編】住宅ジャーナリスト榊淳司が大暴露㉘
 https://www.youtube.com/watch?v=Bmz0aPfLluc&ab_channel=%E6%97%A5%E5%88%8A%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4
 榊敦司が述べているのは、日本における大半の集合住宅が、数十年程度の近未来にスラム化、あるいは廃墟化するという運命が約束されていることだ。
 このことについて、ピンときている人はほとんどいなくて、相変わらずマンションのカタログを眺めて、憧れの心で値踏みしている人は多い。
 だが、これには日本という国を根底から崩壊させる恐怖のメカニズムが隠されているのだ。

 ほとんどの日本人は、「自分の人生に必要な論理的な検討」ではなく、「他人を見て生きている」という相対的人生のメカニズムに埋没し、絶対的真実から目を背けているために、「真実ではなく、他人の評価に引きずられる」洗脳のなかにいる。
 だから、マンションが持つ本質的な荒廃の必然性に気づいている人は少ない。

 このことについて、私は以前、たくさんのブログを書いたが、ヤフーが無断削除したため、誰かの転載ブログが残されているだけではあるが、紹介したい。

 【東海アマさんのblogから。鳥肌が立ちそうだった。ーー>ほとんどの人は、自分ではなく他人を見て生きている。 一人一人が自己・自我を確立し、哲学と方法をもって、世界を分析しながら論理的に行動しているわけでは決してない。ただ、周囲を見渡しながら、「この人に従った方が良さそうだ」と思う人を見つけ、それを真似することで安心し、時間を過ごすというのが普通の人生なのである。】
 https://gajyusan.hatenablog.com/entry/20110419/1303236697

 「マンションは、やがてスラムに変わる」
 この法則が最初に実証されたのは、世界的に有名になったNYサウスブロンクス地区だ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9

 1940年代に作られたサウスブロンクス・マンション群やハーレム地区は、最初、裕福なユダヤ人の居住区だったが、60年代に入ると、ユダヤ人が出ていって、荒廃したマンションに、ヒスパニックや黒人の貧しい人々が住み着くようになった。
 やがて、治安が悪化し、社会秩序を守らない人々ばかりで占められるようになった。

 トイレや水道が壊れても、住民は上下水道料金を支払わないし、修理業者は、あまりの治安の悪さに恐れをなして、決して依頼を受けることはない。
 だから、住民は、生ゴミや排泄物を人の住んでいない部屋に投げ入れていた。と当時のルポルタージュに記されている。
 強盗殺人被害者の遺体が転がっていても、始末する人もいないといわれたこともある。

 榊敦司による冒頭のコンテンツは、日本のすべての共同住宅=マンション・アパートが、やがて管理者を失って、スラム化することを説明している。
 なぜそうなるかは、管理組合の役員が私利私欲の利権に走って、正常な機能を失うようになるとともに、多くの住民が老齢化して、マンションを住みやすく維持してゆく意欲を失うことが問題の本質である。
 所有者が分散し、相続登記もなされないまま、責任の所在が曖昧、不明になること、それに住民の経済力が下がってゆくことが必然性として挙げられてる。

 しっかりした管理組合が崩壊すると、わずか10年ほどで、得体の知れない人たちが勝手に住み着くようになり、「スラム化」が起きるといわれる。
 だが、管理組合は、住民の老齢化というメカニズムによって、自滅崩壊が避けられない仕組みになっている。
 日本の場合は、民法で居住者の権利が守られているので、法的制約から老朽化対策を採りにくいし、老齢化は、居住者の資力を大きく引き下げてゆく。誰もがかつかつの苦しい年金暮らしに陥ってゆくのだ。

 だが、日本では自然災害が極めて激しい。これまで、想像もできなかった大都会での災害=浸水被害が起きるようになり、住民がとてつもない生活困難に陥ったことは、まだ記憶に新しい。
 https://www.mag2.com/p/news/429413

 もしも、高層マンションに大きな自然災害による被害が生じると、その対策は、想像を超える大変な事態になる。
 マンション管理組合は、民法の壁と戦って、住民の意思をまとめて問題解決することが不可能に近い。社会全体に新自由主義がもたらした利己主義の思想が蔓延しているし、ビルの改修費用も、年々高騰するばかりで、経済面から追い打ちをかける。
 それが「区分所有法」の恐ろしさだが、管理組合自体が経年劣化によって機能不全に陥る問題も極めて深刻だ。
 https://www.risktaisaku.com/articles/-/5213

 これらの問題は、新しいマンションに移れば解決できることではない。すべての集合住宅に必然性があるからだ。
 ただ、居住者全員が利他主義思想に共鳴し、「一人が全員のために、全員が一人のために」という互助精神を理解していれば、うまくゆくかもしれないが、大都会では絶望的だ。たった一人の利己主義者が「全員の共有する家」であることを否定するからだ。

 だから、区分所有法による「住民の合意」から逃れて独断専行で、住居を守るためには、共同住宅ではなく、戸別住宅に住むしかない。
 というよりは、個人の自由が最大限に尊重される「ぽつんと一軒家」が、もっとも合理的な住居ということになる。

 しかし、仮に過疎の田舎の一軒家に住むとしても、一人で生きてゆくことは困難であり、どうしても共同体的な生き方を志向するしかない。
 助け合いに究極の価値を共有できる人材をばかりでないと、共同住宅を維持することは困難だ。
 だから区分所有法の影響を受けない共同住宅システムを模索するしかないだろう。
 それには、一人一人の人生観が根底から問い直されなければならない。

 私は「モノの有り余った豊かな生活」だけを享受してきた人に、貧しさの共有からしか生まれない共同体の生き方が理解できるとは思えないので、日本社会は、天変地異や戦争によって、あらゆるものが破壊されて、遺体がゴロゴロ転がるような凄惨な現実を経験しないと、新しい共同性を生み出すのは困難ではないかと考えている。
 今のネットの若者たちに、安倍晋三や河野太郎、高市早苗の支持者が多いのを見て、ますますそう確信するしかない。彼らは地獄を経験しなければ分からない。

 結局、マンション居住者の行末に地獄が待ち構えている理由も、「人が人と手を携えて生きる」という共同体価値観を否定してきた結果と思うしかない。
 豊かになりすぎて、「不足が人を結びつける」という真理を忘れてしまったのだ。
 最上階の最高ランク住民が最悪の困難を味わう羽目になった川崎タワマン水害は、マンションに憧れる人々に対する警鐘だっただろう。

 だから、これから住居を求める若い人たちは、①過疎の田舎に住むこと。 ②井戸を掘ること ③共同体生活を模索することを薦めておきたい。
 榊敦司が指摘した現在進行形のマンション老朽化・管理組合劣化問題は、すでに数割のマンションで起きているのだが、東日本大震災のような巨大災害が繰り返されるようになる、これから数年で、区分所有マンションから逃げ出して田舎の一軒家に逃避する老人たちが激増するにちがいない。

 しかし、貧しい年金暮らしでは、それもかなわず、不便を耐え忍んで死を待つ人々もたくさんいることだろう。
 私は、大都会のそうしたマンションが、スラム化し、たくさんの外国人が入り込み、サウスブロンクスやハーレムのような犯罪多発区域になることは避けられないと考える。
 だから、大都市に住むこと自体に深刻なリスクが内在するようになる。
 また自治体財政も崩壊するだろう。

 何よりも、そうしたスラム化が、居住する人々の集合無意識に与える影響を心配している。
 マンションのスラム廃墟化が進めば、もう手の打ちようのない老人たちは、このまま社会全体の大規模な崩壊を無意識に望むようになるのではないか?
 大都市に住む多くの人々が、「このまま社会が破滅してほしい」と望むようになるなら、それが実現する方向に社会が進んでいく可能性がある。
 我々の社会は、人々の集合無意識が望む方向に向かう必然性があるからだ。

 断末魔の中国が、最後っ屁で核ミサイルを日本に打ち込んでくる可能性があるし、領土拡大大好きのロシアが、日本の危機に乗じて、軍事的侵略による領土乗っ取りを画策する可能性もある。
 そうした侵略行為は「我々の住んでいる素晴らしい日本を守りたい」という強い郷土愛によって守られるものであり、もしもみんなが「こんな嫌な日本社会など破滅してしまえ」と思いを共有するようになれば、本当に日本は崩壊させられてしまうだろう。

 そのためには、新自由主義のような露骨な利己主義思想を否定することしかない。助けあって生き抜く「共同体思想」を共有してゆくしか子供たちの未来を得ることはできない。