皆さん,こんにちは。

本日は1982年11月改正ダイヤにおける東京駅・東海道線普通列車の発車時刻を見ていきます。

 この年は6月に東北新幹線が盛岡~大宮間で暫定開業し,11月に上越新幹線が新潟~大宮間で開業しました。東北新幹線は11月に増便が行われました。その他,田沢湖線全線電化,東北・上越新幹線に接続する特急列車の運行体系の整備,長崎本線・日豊本線の優等列車を全て特急に統一したことが今回のダイヤ改正の特徴です。

 前置きが長くなりましたが,中身に入っていきたいと思います。

 

〔5時〕 静18 静43

〔6時〕 熱04 沼25 小36 平46

〔7時〕 沼03 伊22 熱35 小44 静53

〔8時〕 平05 ▲小12 熱19 △平29 小36 ▲国43 沼・伊53

〔9時〕 熱06 小17 伊27 沼39 平51

〔10時〕 小・熱06(※1) 小21 熱36 沼51

〔11時〕 伊09 平21 浜36 熱48

〔12時〕 沼06 小21 沼33 熱51

〔13時〕 沼11 平21 熱36 小51

〔14時〕 熱06 静21 小36 熱52

〔15時〕 小04 浜24 小36 伊51

〔16時〕 国04 浜17 小34 静41 沼55

〔17時〕 国05 伊12 小20 沼26 平32 △小38 御44 平50 静55

〔18時〕 熱04 国18 浜28 小34 下田40 国49 沼59

〔19時〕 小11 △平20 熱・山30 国40 島50 熱59

〔20時〕 国10 静22 △国35 小44 伊53 

〔21時〕 △平04 沼16 小33 平47

〔22時〕 小05 沼20 熱50(※2)

〔23時〕 平19 垣25(※3) 小53

 

〔記号説明〕

平・・・平塚行き

小・・・小田原行き

国・・・国府津行き

熱・・・熱海行き

沼・・・沼津行き

静・・・静岡行き

島・・・島田行き

浜・・・浜松行き

垣・・・大垣行き

伊・・・伊東行き

下田・・・伊豆急下田行き

山・・・山北行き

御・・・御殿場行き

 

▲・・・休日運休

△・・・土曜・休日運休

※1・・・小田原まで毎日運転,小田原~熱海間は土曜・休日運転

※2・・・早川~湯河原通過

※3・・・早川~湯河原・函南・原~吉原・富士川~草薙・用宗~天竜川・三河大塚・三ヶ根通過

 

 この年代になると,東海道線と横須賀線の線路が分離されて,東海道線の列車が増便されました。

 日中時間帯(10~15時台)では毎時4本の普通列車が運行されました。行先のカオスさは相変わらずですが,東京駅発車の時点で毎時4本あるのは1978年10月改正のダイヤに比べて利便性が上がりました。

 朝ラッシュ後の9時台と夕ラッシュ前の16時台でも1時間に5本の列車が運行されています。もう少し欲を言えば,同じ1時間に5本の列車を運行するならば12分間隔の等間隔で運行して欲しいところです。日中の毎時4本も同じように15分間隔の等間隔で運行されることを望むところですが,当時の国鉄としては,これが精一杯だったのでしょう。

 とはいえ,東海道線(在来線)と東海道新幹線の棲み分けが少しずつ進み,横須賀線との線路共用を解消したことで東海道線の列車増発が容易になったことがよくわかります。

 

〔参照〕

『時刻表復刻版 1982年11月号』(JTBパブリッシング・2022年11月)

 

【次回予告】

「1985年3月 東京駅・東海道線普通列車」