皆さん,こんにちは。

「JR東海の列車運行」,第3回目は東海道線名古屋地区と武豊線を取り上げてみたいと思います。

 東海道線の「名古屋地区」とは,豊橋~名古屋~大垣~米原の区間を言うもので,JR東海の本社直属機関「東海鉄道事業本部」が管轄する区間です。

 この沿線を走る車両は,大垣車両区に所属しています。

 武豊線の列車については神領車両区の313系(B500編成)と大垣車両区の313系・311系が担当しています。

 前置きが長くなってしまいましたが,早速,中身に入っていきたいと思います。

①東海道線名古屋地区の概要

 東海道線名古屋地区では普通列車,快速系列車(区間快速快速新快速特別快速),特急列車,「ホームライナー」が運行されている。

 特急列車は高山本線直通の「ひだ」号,北陸本線直通の「しらさぎ」号が運行されている。

 普通列車は各駅停車で,運行系統の分離はあれど,当地区の全線に渡って運行されている。

 「区間快速」は朝夕に武豊線直通と大垣~豊橋~浜松間の列車が運行されている。

 「快速」は名古屋地区の東海道線で最初に生まれた快速系種別である。

 「新快速」は平成元(1989)年の金山総合駅開業に合わせて新設された「快速」の上位種別である。

 「特別快速」は平成11(1999)年のダイヤ改正で新設された快速系列車の最上位種別である。

 「ホームライナー」は名古屋~大垣間で朝夕の着席保証列車として運行されている。

 

②各列車の運行

 (1)普通列車

 東海道線名古屋地区の普通列車は,主に豊橋~岐阜間,大垣~米原間で運行されている。4両編成の列車が主体で,311系と313系が充当される。

 まず,日中の岐阜駅を発着する列車について見ていく。

 岐阜駅から名古屋方面に向かう列車は毎時4本,運行されている。その内訳は,次の通り。

 豊橋行き:毎時2本

 大府行き:毎時1本 

 岡崎行き:毎時1本

岐阜駅に入線する普通列車豊橋行き

313系4両編成(大垣車両区・J11編成)

 

岐阜駅に入線してきた普通列車岡崎行き

311系4両編成(大垣車両区・G1編成)

 

岐阜駅に入線する普通列車大府行き

313系4両編成(大垣車両区・Y5編成)

 

 大垣駅からは米原行きが毎時2本,運行されている。こちらも311系・313系が充当されている。

 

大垣駅を発車した普通列車米原行き

311系4両編成(大垣車両区・G13編成)

 

 武豊線の普通列車は日中時間帯,毎時2本で2両編成のワンマン列車である。

大府駅に入線してきた普通列車大府行き(ワンマン

313系2両編成(神領車両区・B524編成)

 

 (2)区間快速

 区間快速は主に,朝と夕方~夜間に運行される列車である。

 東海道線の大垣~豊橋~浜松,武豊線直通で名古屋~武豊間を運行する列車がある。

 

尾張一宮駅に入線する「区間快速」浜松行き

313系8両編成(大垣車両区・J7編成+他4両)

 

 

武豊線からの通勤客を乗せて東海道線大府駅に入線する「区間快速」名古屋行き

313系4両編成(大垣車両区・Y11編成)

 

名古屋駅にて停車中の「区間快速」武豊行き

311系4両編成(大垣車両区・G1編成)

 

 (3)快速

 東海道線名古屋地区の速達列車の基本となる種別である。

 基本的な運行区間は豊橋~大垣であるが,平日の夕方・夜間や土休日の午後には豊橋発米原行き,米原発の豊橋行き,浜松行きも運行される。

 運行頻度は,日中時間帯で毎時2本である。

 

大垣駅にて停車中の「快速」豊橋行き

313系6両編成(大垣車両区・J163編成+他3両)

 

尾張一宮駅に入線する「快速」豊橋行き

313系8両編成(大垣車両区・Y101編成+他2両)

 

豊橋駅を発車する「快速」大垣行き

313系6両編成(大垣車両区・Y106編成)

 

名古屋駅に入線する「快速」大垣行き

313系6両編成(大垣車両区・J162編成+他3両)

 

 (4)新快速

 東海道線名古屋地区の輸送力増強,愛知県東部と岐阜・大垣を結ぶ速達輸送を担う列車として平成元(1989)年から運行開始となった。最初は大垣~蒲郡間の運行であったが,後に大垣~豊橋間に延長された。

 運行開始当初は311系4両編成であったが,313系に受け持ちが変わってからは6両or8両編成での運行に増強された。

 運行頻度は,日中時間帯で毎時2本である。

 

 

大垣車両区から出庫し,大垣駅に入線する「新快速」豊橋行き

313系6両編成(大垣車両区・Y112編成)

 

尾張一宮駅に入線する「新快速」豊橋行き

313系6両編成(大垣車両区・Y3編成+他2両)

 

 

 

 (5)特別快速

 平成11(1999)年のダイヤ改正で新設された快速系列車の最上位種別である。

 朝夕のラッシュ時間帯を中心に運行される列車で,豊橋~大垣間の運行が基本であるが,米原発着や浜松発着の列車もある。

 

浜松駅にて停車中の「特別快速」大垣行き

313系6両編成(大垣車両区・J162編成+他3両)

 

熱田駅を通過する「特別快速」大垣行き

313系8両編成(大垣車両区・Z2編成+他6両)

 

豊橋駅にて停車中の「特別快速」米原行き

313系8両編成(大垣車両区・Y34編成+他6両)

 

 

豊橋駅を発車する「特別快速」大垣行き

313系8両編成(大垣車両区・Y37編成+他6両)