皆さん、こんにちは。「駅自動放送の話」、本日は第3回目ということで、小田急の駅自動放送を取り上げてみたいと思います。
小田急は私の最寄り路線でもあるので、少し深掘りしてみたいと思います。
まずは接近放送の変遷から。
①「お待たせ致しました。3番ホームに、各駅停車新宿行きが、まいります。危険ですから、白線の内側までお下がりください。」
私が幼稚園の頃、1990年代前半に流れていた接近放送の文言です。列車種別と行先、白線の内側に下がるようにという注意喚起のみのシンプルな構成です。
次は急行列車の接近放送です。
②「お待たせ致しました。3番ホームに、急行新宿行きが、まいります。次は新百合ヶ丘に停まります。危険ですから、白線の内側までお下がりください。」
同じ年代の急行列車の接近放送では、種別・行先と次の停車駅を案内したあと、「白線の内側」を案内していました。
上記2パターンをベースに後年、「白線の内側」が「黄色い線の内側」に変わり、編成両数の案内が追加されました。
これらの変化を反映した接近放送の文言は、こんな感じです。
③「お待たせ致しました。3番ホームに、各駅停車新宿行きが8両編成で、まいります。危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください。」
続いて、小田急では東京メトロ千代田線との相互直通運転が実施されています。このような地下鉄直通列車では、何か特別な配慮が行われているのかを見ていきたいと思います。
それでは、アナウンスの文言です。
④「お待たせ致しました。4番ホームに、通勤準急綾瀬行きが10両編成で、まいります。次は登戸に停まります。危険ですから、黄色い点字ブロックの内側までお下がりください。」
千代田線直通だからといって、接近放送の文言に特別な配慮は無く、種別・行先・両数・次の停車駅を案内したあと、「黄色い点字ブロックの内側」という注意喚起で終わっています。
しかし、駅員さんが肉声で「千代田線直通の通勤準急綾瀬行きが到着致します」と案内をしている可能性は有ると思います。