2021/06/25(金)

 「北関東・南東北の旅」も終盤が近付いてきた第7日目,この日は東北新幹線で福島まで一気に北上したあと,東北本線で郡山まで南下した。

 宇都宮から6:53発の「やまびこ51号」盛岡行き(E5系・10両編成)に乗車した。列車が入線する際,駅員さんが肉声で「東京方面から通勤のお客様が多数下車されますので,ドアの前を広く空けてお待ちいただき,降りられるお客様を先にお通しください」とアナウンスされた。東北新幹線も立派な「通勤列車」である。

 私が乗った列車は6:04に東京を出発し,上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台~盛岡間の各駅に停車していく。福島には7:37に到着した。宇都宮から僅か44分のことである。東北新幹線,恐るべし。

 福島駅は東北新幹線と山形新幹線,東北本線と奥羽本線の分岐点である。山形新幹線の列車は東京~福島を東北新幹線の列車に併結し,福島から奥羽本線に入って山形・新庄方面へ運行される。

 新幹線が乗り入れる在来線というのも珍しいもので,他に秋田新幹線が田沢湖線の盛岡~大曲を使って走るといった具合である。

 福島駅から8:10発の東北本線普通列車・郡山行きに乗車し,途中の本宮(もとみや)駅で降りた。この駅は野口英世が医術開業試験を受けるために上京するとき,列車に乗った駅である。当時の猪苗代は鉄道が未開通で,東北本線の本宮駅まで行かないと列車に乗れなかったという事情があった。

 本宮駅周辺に野口英世の上京に関する資料は見当たらなかったが,代わりに歌手の「伊藤久男」氏に関する資料を発見した。本宮市が彼の出身地で,NHKの朝ドラ「エール」で取り上げられている。彼の作った曲で有名なものは「栄冠は君に輝く」である。何を隠そう,夏の「全国高校野球選手権大会」(夏の甲子園)の大会歌である。

 本宮駅訪問後,11:12発の郡山行きで郡山に向かい,前日に引き続いて「湖穂里」で昼食を取ることにした。

 この日は「きざみ鴨ざるそば」と「しいたけの天ぷら」をオーダーした。

 「きざみ鴨ざるそば」はミンチ状の鴨肉と焼いた長ネギが入った暖かい汁に冷たい蕎麦をつけて食べる。長ネギの甘味と鴨肉の旨味がMixされて,この上なく美味しかった。

 「しいたけの天ぷら」は塩で食べる食べ方が説明されていたが,私は何も付けずに食べるという暴挙に出た。しいたけは甘味と旨味がギッシリ詰まった肉厚なものが提供されて,食べ応えがあった。何も付けずに食べて甘味と旨味をダイレクトに味わうもよし,塩を付けて甘味と旨味を強く引き出して食べるもよし,それぞれの食べ方どちらも美味しかった。

 昼食後は再び撮影をした。

 撮影後,14:06発の東北新幹線「やまびこ56号」東京行きで宇都宮に戻った。

 

 14:34に宇都宮に到着し,ホテルへ帰室した。

夕食は「宇味家(うまいや)」で「佐野ラーメン」と「フライ餃子」をオーダーした。

 宇都宮の餃子店としては珍しいラーメンのメニューがあるお店である。同じ栃木県つながりか,「佐野ラーメン」が提供されているところが嬉しい。

 先に提供されたのは「フライ餃子」で,サクサクの衣が特徴的である。このお店も鈴木章弘氏の「宇都宮餃子ちゃんねる」で紹介されており,同チャンネルでは「フライ餃子」の食感を「高級なトンカツを食べているような感覚」と表現して説明していた。私が実食したときも同じような感想を持った。

 「佐野ラーメン」は,あっさり醤油味のスープに平打ち麺,チャーシュー,海苔,メンマ,煮玉子がトッピングされていた。餃子と一緒にオーダーすることを考えると,ラーメンの味は薄味がちょうど良いと思う。