2021/03/18() 

 この日は「掛川市吉岡彌生記念館」見学と「日本茶きみくら本店」来店の日であった。

 朝8時の静鉄バス(大東支所経由・浜岡営業所行き)に乗車。8:22に「東京女子医大入口」に到着した。開館時刻は9:00なので,しばし周辺を散策。「ふるさと記念公園 散策路」を歩いてみた。「散策路」と書いてあるが,ちょっとした登山道のように感じるくらいの勾配があり,歩き終えたら少し汗ばんだ。

 散策路の先は小高い丘になっていて,眺望は良かった。

来た道を戻り,開館時刻を待って入館。記念館の中は吉岡彌生の生涯を3つのステージに分けて詳細な資料と多数の写真が展示されていた。

 開業医の家に生まれた彌生は小学校卒業後,家事を手伝う毎日であったが,自身の将来に漠然とした不安を感じていた。新聞記事で女性医師の存在を知ると,自身も医師を強く志し,父の反対をよそに夜を徹して勉強するようになった。

 18歳で上京した彌生は「済生学舎」に入学し,21歳で「医術開業試験」(現在の医師国家試験)に合格。日本で27番目の女性医師になった。

 「済生学舎」が女子生徒の入学を拒絶すると,夫(吉岡荒太)に相談し,「女子のための医学校を作りたい」と打ち明けた。荒太は彌生の意見に賛同し,積極的に協力した。その甲斐あって,「東京女医学校」を創立することが出来た。

 その後,「東京女医学校」は法改正に合わせて「東京女子医学専門学校」へ昇格するために付属病院を設置することになった。この付属病院は病室や外来診察室の数などに関する要件が定められていた。現在の診療報酬制度や医療関連法規に通ずるものがあると感じた。

 彌生は医学以外にも女性団体の要職を務め,厚生省・文部省の嘱託として欧米視察に出かけるなど精力的に活動したが,この活動歴が戦後の「公職追放」の対象となってしまった。

 公職追放を解除された後,1950年に「東京女子医科大学」が認可され,1952年に同校の「学頭」に就任している。

 余談ではあるが,私も東京女子医科大学病院のお世話になったことがある。1998年8月,小4の夏休みに左眼の外斜視の手術を受けるため,入院した。小児であるため手術は全身麻酔で実施され,5日間入院した。「麻酔導入も覚醒も円滑であった」と聞いている。術後は定期的に検査と視能訓練のために約3年間,通院した。

 小6の時(だったと思う)道徳の教科書に吉岡彌生のエピソードが載り,東京女子医科大学の校舎と病院の建物が写った写真も載っていた。小学生ながら,自分が通院している病院が道徳の教科書に載って「凄い!」と思った。

 10:20に記念館の見学を終えて,10:43発の静鉄バス(掛川駅経由・中東遠総合医療センター行き)で掛川駅に戻ってきた。

 昼食は「新泉」でうなぎ料理を食べると決めていた。「うな重(上)」とウーロン茶をオーダーした。

 「うな重(上)」には,肝吸い,漬物2種(キュウリ,たくあん),メロンが付いていた。肝吸いと漬物が付くのは想定できたが,メロンが付いてくるとは良い意味で「想定外」であった。

 うなぎは辛めの濃い口なタレを纏って香ばしく焼き上げられ,身は柔らかかった。うなぎの美味さにハマってしまった私は夕食も「新泉」で食べようと決断した。昼に「うな重(上)」を食べたので,夕食は「ひつまぶし」を食べることにした。

 昼食後,「日本茶きみくら本店」へ行く予定であったが,予定よりも昼食を早く食べ終えたので,時間が余った。駅前のバス案内所でバスの時刻表をもらい,ホテルに一時帰室。掛川駅~浜岡営業所の間で,どこまで乗り通そうか考えた。15時台に「日本茶きみくら本店」に来店する予定なので,それに合わせて折り返しをすることを考慮に入れて,大東支所まで乗り通すことにした。

 12:58発の大東支所経由・浜岡営業所行きに乗車し,大東支所で降りた。大東支所から13:59発の掛川駅行きに乗車し,「板沢」で下車。「日本茶きみくら本店」に入った。

 1Fの入口で整理券を発行して2Fの茶寮の空席を待つことにした。待っている間にお茶を2種類,購入した。購入したお茶は宅急便を依頼した。買物の後,茶寮の順番が回ってきた。茶寮で「抹茶ティラミス」と「抹茶ソーダ」をオーダーした。

 「抹茶ティラミス」はマスカルポーネチーズの濃厚なコクと抹茶の淡麗な香りと柔らかい質感が合わさって,とても美味しかった。「抹茶ソーダ」は抹茶蜜の味が甘さ控えめで美味しかった。

 15:26発のバス(掛川駅行き)で掛川駅に戻り,東海道線の掛川~浜松間を往復乗車して3/17の袋井抑止による未乗区間(袋井~掛川)を消化した。

  夕食は「新泉」で「ひつまぶし」を食した。

ひつまぶしの食べ方は,次の通りである。

1杯目:うなぎと御飯で食す

2杯目:うなぎ・御飯+薬味(ネギ,わさび,海苔)で食す

3杯目:うなぎ・御飯+薬味に出汁をかけて,お茶漬けにして食す

4杯目以降:1杯目~3杯目の中から好きな食べ方を自由に選んで食す

 これだけ食べ方の順番があると,「味変」しながら食べているようなもので,一杯ごとに味や香りの違いを楽しみながら食べることが出来る。