愛媛県といえば変成鉱物が有名で
愛媛の変成鉱物といえば赤石山系とそこを流れる河川が産地として有名です
どんなに晶洞鉱物(主に水晶)が好きといっても
やはり愛媛で鉱物採集をしている限りは避けて通ることはできません(真実)
実際自分も鉱物採集を始めたばかりのころに
何度か関川周辺を訪問し
柘榴石角閃岩から柘榴石の自形結晶を採取しました
この辺りでとれる柘榴石は、だいたいがAlmandineやPyropeで
簡単にとることができるので本当に初心者向けなんですが
いかんせん岩石中に埋没して産出するので
照りや透明感のある結晶を得るのはなかなか難しいです
まれに大きめのものがあるのでそれを持ち帰って保管しています
※鉄ばん柘榴石の立派な結晶(貰い物)
当時は始めたばかりだったこともあって
ルチル、イルメナイト、スフェーン、コランダム、そしてエクロジャイトなどなど
探すべき石のこともわかってなかったので
本当に柘榴石だけしかとってませんでした……笑
※エクロジャイト(自己採集品)
※エクロジャイト(貰い物)
※マグネサイト(貰い物)
現在の関川は石の供給がなくなって久しく
また、地元の超絶玄人勢が常に目を光らせているため
今ではほとんどいいものは採れないと言われており
当時の自分にもう少し見る目があればと嘆くばかりです(´;ω;`)
ただ、そんな当時の知識のない自分でも琴線に触れるものがありました
その名も藍晶石!
薄青色の柱状結晶が特徴的で
ソーダ雲母や灰簾石などとともに産出します
かつては20センチを超えるような巨晶も産出しました
※藍晶石(全部頂き物!)
こちらも岩石中に埋没して産出するので
自由空間で成長する水晶のように面は美しくありませんが
そんなことが気にならなくなるくらい色合いが美しい!(^^)!
物によっては中心部と外縁部で累帯構造を成し
外側が薄青色で中心部が濃青色といったようなものまで存在します
やはり当時の自分も興味を持ったので
産地の情報がかなりオープンだったこともあり
例のダムを訪れ採集しました
その時は
何とか青っぽい鉱物を持ち帰ることができて
満足してしまっていたのですが
なんと後に衝撃の事実が判明します
この青っぽい不定形の鉱物
どうやらソーダ雲母化がかなり進んでいるため
厳密には藍晶石とは呼べないらしいのです
マジか、と思いました
非常に残念ですが
当時の手持ちコレクションから藍晶石が消失しました(´;ω;`)
ただ巡り合わせの悪さなのか
すぐに採集の機会は訪れず
かなり時間がたったのち
何度か標本を見せてもらう機会が訪れました
その結果以前よりも目が肥えたこともあって
やっと何年かぶりに産地を再訪しました
本来は藍晶石自体見つけやすいこともあって
今度は間違いなく
柱状で累帯構造も見られるものを比較的簡単に採取できました
ただ、サイズがひじょーーに小さいorz
やはり人が入りまくっているから
良品はどんどんなくなってしまってるようです
なんどかトライしたものの
もはや観察力の問題ではありません
場所を変えなければ…
人があまり入らない場所に行かないとどうしようもなさそう
というわけでいろいろと情報収集してみると
良品を求めるならば
上流に向かうしか手はない模様
おおよその場所が描かれているものには
そうとう上流ですごいものが出たらしい記載もある
この感じでは適当な装備と体力ではかなりヤバそう
それにこの周辺は猿が多いのでその点も注意しないといけません
どう考えてもソロで挑むのはリスクが高いですねぇ
でもこの藍晶石は魅力的です( ・∀・)イイ!!
さてどうするか……
どうしよう……
うーーん……
とても悩ましい……
行くべきか 行かざるべきか それが問題だ(ΦωΦ)キラーン+
すぐには結論が出ませんね~笑
まあ結構標高があるところなので
雪解けまでまだ時間は十分あります
ぼちぼち考えようかな~( ´∀`)