●原発は動かすから事故になるおそれが高くなるのだ。
では、誰が動かしていいと言ったのか。
それは6市村の首長と県だ。
山田村長たちだ。
彼らは事故や避難に関連する事態に責任をとるつもりはあるのか。
(そもそも責任なんてどうとるのか。辞任で済むレベルではない。)
●一人残らず助けるのは不可能だ、ということで、
弱者は切り捨てられる。
昨今、ちまたで支持される考え方では、弱者は初めから救済の対象外。
ものごとには犠牲がつきもの、とでも言われそう。
●でも、逃げられない人がたくさんいる。
東海村だけで少なくとも1000人以上いる。
この人たちは見捨てられる。
そして 「こんなにみんな一致団結しているときに
逃げようとしないなんて、勝手すぎる」という 「非国民」扱いの批判が
起こることが、 昨今の弱者をたたく風潮から予想される。
避難できない人が、「自ら避難を拒否した人」というレッテルを貼られ、
我がまま勝手な人と批判の的になる。
でも、個々人には避難できない事情があることを
理解していただきたい。
再稼働したい人たちは、考え方が無防備すぎないか。
想像力が働いているか。
●山田村長の選挙第一声には、原発事故避難にかぎらず、
村の弱者への言及がひとこともなかった。
見えていないのだろう、関心がないのだろう。 ◢