●どの政党の政策と相性がいいかを確認できるボートマッチを
NHK、朝日、毎日、読売、日経、選挙ドットコム
の6つでやってみました。
●ボートマッチ(vote match)とは、
自分の政治思想に最も近い政党や候補者を測定できる
インターネットサービス。
ボートは投票、マッチは調和という意味です。
20問程度の質問に次々に答えていくと
最後には自分と相性のいい政党が出てくるというもの。
●設問の立て方にいろいろ不満はありますが、
とくに気になったのは、憲法改正問題の取り上げ方です。
多くが、「憲法改正に賛成か反対か」と言う聞き方。
これは聞き方がおかしい!
「現憲法の第〇条をこういう風に変えたい」と聞かなければ
まったく意味がありません。
単に賛成か反対かを聞いても、
個々にいろんな意見があるでしょうに、
ひっくるめて 「変えるかどうか」 だけを聞くのは危ない誘導です。
●実際、自民党や参政党の改憲案は、
戦前の考え方に共感し、大日本帝国憲法の価値観に戻そうというもの。
統一教会の考え方と同じものです。
そういう危うさを無視して、変えたほうがいいかどうかだけを聞くのは、ひどく危ない方向へミスリードすることになります。
●憲法は「変えるかどうか」 ではないんです。
どうしても変えなければならないとしたら、何をどう変えるか、です。
(そもそも変えることを前提にするのがおかしい)
それによって私たちの生活の何がどう変わるかです。
それを可視化して、
私たち国民にどういう影響があるかを
考えさせる設問にしないといけません。
でも、そこまで詳しくはできないから、
設問作成者はあまり深く考えずに、へんな聞き方をします。
●そもそも、国民の側から「どうにも行き詰って困るから変えようよ」
と言う声も出ていないのに、
現憲法では権力を乱用したいのに足かせになっている、
だから変えようと、権力側から世論をあおって言ってきているので、
そこが危険です。
現憲法を変えようと権力側が言っているのは、
むしろ、いかに憲法が効果を発揮しているかの現れです。
権力を縛るもの、という立憲主義が生きているから、
それを邪魔に思う人たちが、自分たちの好き勝手にしたくて、
憲法をいじろうとしているのです。
●参政党や自民党、国民民主党の思惑に乗っからないように
気をつけましょう。
●ちなみに私はすでに期日前投票を済ませています。 ◢