●参議院の選挙の後、
東海村長選、茨城県知事選の投開票が9月7日に行われる。
現職のほかに候補者はだれだ。
結果はわかっているから、選挙に行ってもしかたがない、
そう思う人がいる。
投票したい人がいないので、あえて白票で意思表示をした、
そういう人がいる。
選挙に行かない人は
「どんな都合の悪い政治が行われても文句を言わず従います」
と宣言したようなもの。
でもほんとに腹をくくっている?
よくわからないだけなんじゃないのかな。
白票にした人は、当選した人に投票したのと同じだ
ということなんだけど、気づきにくい。
白票によって意思表示できるという効果はない。
厳しく言えば自己満足なだけ。
当選させたくない人から遠い人に入れればいいのに。
●山田村長は、村民の意向を確認せずに、
時期が来たら再稼働を認める腹積もりだ。
そして
「村民の意見はあちこちから聞いて、おおむねわかった。
再稼働に賛成の声が圧倒的に多かった」
と言い出すだろう。
そんな生き方をして、人としてどうなのか。
自分を見つめ直す時間はあるのに、見つめたくないんだろうか。
●山田村長はほんとうに原発のかかえる問題がわかっていない。
過酷事故の危険性は言うまでもなく、
場所が見つけられない核のごみの処分はどうするのか、
とてつもなく時間がかかる廃炉はどうなるのか、
被曝労働者を必ず生む問題、
今でも苦しむ福島原発事故の被災者の気持ち、
原電を守るために制度をいじったり、
電気代に原発事故処理の費用を含めたり、という狡猾さ、
ロシアから攻撃の目標として東海第二原発が狙われている事実、
避難計画が穴だらけであること、
事故で避難したら、その後、何十年も戻れないかもしれない悲劇、
などなど、、
そういうのはたぶん考えていない。
山田村長には支持者しか見えていない。
逃げられない「災害弱者」は眼中にない。
原発事故の際の諸問題に対する想像力が弱い。
そんな偏った姿勢、首長としてどうなのか。
首長も議員も、
反対意見の人を含めた全住民のことを考えなければならないのに、
考えない。
◢