●原電の東海第二原発 中央制御室火災の最終報告書は、

5月末に出るものと思います。

県の原子力安全対策委員会に諮られるのでしょうが、

この委員会では、昨年

「東海第二発電所における火災発生防止の取り組みについて」

を了承しました。

その矢先に今回の火災を起こされ、

これで委員会は原電に顔をつぶされたという評もあります。

 

●十数人の会員からなる「東海第二原発地域科学者・技術者の会」では、

5月26日に、この事故に対して声明を出し、

県の原子力対策課に要望書を提出して懇談をしてきました。

 

東海第⼆発電所中央制御室で起きた⽕災事故は

原電の技術⼒の低下を⽰しており、

抜本的な対策を検討するためには、

さらに徹底した原因調査が必要である。

として、6項目の要望を示しました。

 

火災を⽣み出した⽕薬切断弁の作動試験では何が⾏われていたのか?

「⼯事要領書」に記載のない⾏為を⾏なった背景は何か?

 

この点を明らかにする上で6項目を調査し、

結果の公表と原電への要請を求めています。

 

●ただ、施設・設備の老朽化と人員の資質低下、組織の機能低下で

疲弊した原電に、

有効な再発防止対策は、もはや困難なのではと思われます。

 

原電の従業員を路頭に迷わせないためには、

むしろ再稼働にこだわらないことです。

上と相談して、廃炉を宣言するのが残された唯一の道かもしれません。

あとは国が救ってくれることを期待しましょう。

 

最終報告書についての「科学者・技術者の会」の分析を、

あとでお伝えできればと思います。