●5月3日が憲法記念日だったってことをうっかり忘れがち?

 

憲法を改正したいって一部の政治家は言っているけど、

いまの憲法をろくに読まずに言っていないか。

読んだとしても意味が理解できないまま騒いでいないか。

立憲主義ってなんだ? 

みんな分かった上で改正しようって言っているのかな。

 

●実は、総論として変えるか変えないかを議論しても意味がありません。

アンケートで 「憲法改正に賛成か反対か」 と雑に聞くのは、

結果的に改憲への誘導になるおそれがある。

どこをどう変えたいか、変えたらどれだけ良いかを、

一つ一つ明確に提示しないと。

 

●変えたいと思っている人は、

自民党の恐ろしい改憲案を見もしないで、

時代に合わないから、変えてもいいんじゃないか、

と改憲論議に乗りがち。

でもちょっと待って。

 

●私だって、憲法の一部に改正したいところがある。

「国民の三大義務」とか言って、教育と勤労と納税の義務が憲法に

書かれている。 (26条、27条、30条)

これは削除しないといけない。

 

●なんでか。

憲法って、政治家たち権力者が暴走して勝手なことをしないように、

彼らを縛るもの。 (これが立憲主義)

だから憲法を守らなければいけないのは、

国会議員をはじめとした公務員(99条)。

国民は憲法を守る必要なんかない。

(国民が守るのは法律)。

だから憲法に国民の義務を入れる必要はない。

 

●そういう立憲主義というものを、 

憲法に国民の義務をあれこれ入れたがる自民党の政治家たちや

その支持者たちは、まったく理解していない。

いや、理解した上で、立憲主義をつぶしたいのだろう。

 

●そんな人たちがどんなふうに憲法を変えたがっているか。

主権者を国民ではなく天皇にして、

緊急事態条項などで

国民の人権をたくさん制限して自由を奪い支配して、

戦争ができるようにして軍備を増強して、

権力者が好き勝手にふるまえるように変える。

 

国民は自民党主導の改憲によって抑圧されるのだ。

 

●戦前の暗黒の時代に戻りたいなんて、

どうかしているに違いないのだけれど、

それが自民党結党以来の悲願なのだ。

だから自民党とはとんでもない反社会的勢力なのだね。

前から言っているけど、みんな、なかなか分かってくれない。

うそだと思うなら、

自民党の改憲案の内容とそれをちゃんと批判している意見を、

SNSで確認すると良い。

 

●だから今の憲法に変えたいところがあったとしても、 

まんまと改憲論議に乗ってしまうと、

とんでもない方向に導かれてしまう。

そういうことだから、いま改憲してはいけないのだ。

 

●もっと国民の民度が上がって

改憲に対する国民の意識がうんと盛り上がって、

国民的議論が起こるような時代になったら、

はじめて政治家は動き出せばいい。

(いまの憲法でそんなに困っている不都合なことは何だろう?)

 

今、改憲したいと騒いでいるのは、

自民党などの政治家や、

立憲主義も人権も尊重していそうもない人たちばかり。

あるいは、

立憲主義こそ邪魔だと思っている支配欲のかたまりの連中だけ。

 

そういうことだから、いま改憲してはいけないのだ。

お願いだから、わかって。