(つづきです)
●日本に、原発から出たゴミの適切な処分地はあるのでしょうか。
現在の科学では将来の予測は不確実です。
経産省資源エネルギー庁は、地層処分地について
2017年に「科学的特性マップ」を公表しました。
これ、信用できるかな?
「科学的特性マップ」 で検索すれば簡単に見られます。
●地層処分の建設までには、3段階の調査が実施されます。
原子力発電環境整備機構(NUMO ニューモ)が調査選定を行います。
調査受け入れ地域には、最初の文献調査(2~4年程度)で20億円、
次の概要調査(4年程度)で70億円の交付金が出ます。
さいごの精密調査(14年程度)については未定です。
さて、このようなプロセスで、住民合意にもとづいた処分場選定は
できるでしょうか?
●すでに2020年11月から
北海道の寿都町(すっつちょう)と神恵内村(かもえないむら)で
文献調査が開始されています。
寿都町では町長が応募を強行して地域に深刻な分断が生まれました。
地域の分断はどこにでも起こりうる問題です。
東海村でも、原発の話題は口に出しにくく、
みんなお互いの顔色をうかがっているように思えます。
住みやすいでしょうか。
●「原発のゴミ」問題における私たちの責任とは何でしょう?
放射性廃棄物を出し続ける原発を止め、現政策を根本から変えることが、果たすべき責任では?