新潟県で出された県民投票条例案が否決された。

「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」は、

新潟県有権者181万人のうち143,196筆という多くの署名を集めた。

 

これだけの数の人が署名をしたのは、

近くで能登半島地震があって複合災害の恐さを知り、

柏崎刈羽原発の危険性を、身をもって感じているからだろう。

また、大雪では避難ができない、など現実的な不安も大きいだろう。

新潟県民の意識は茨城県民より高いのか。

たぶん高い。

 

では、新潟県の議員のレベルはどうだろう。

原発推進の自民党県議たちが県民投票に反対する理由は、「地域に分断を生む」「感情的な判断に偏る」といったもの。

「県民投票で決める会」からは主権者への侮辱と評された。

「投票結果が知事や議会の判断に影響する」という理由は、民意を尊重

する姿勢と反して本末転倒で的外れ、とも評された。

ホンネとしては、県民投票が実現すれば原発反対票が多くなることを

恐れたからに違いない。

 

県民投票に否定的な花角知事は、県知事選で「信を問う」と意味不明な

ことを言う。

知事選は再稼働の賛否を問うことだけが争点ではない。

県知事選の結果を原発の賛否の結果だとすり替えるのは、悪質で卑怯

である。

「県民投票で決める会」からは、 傲慢かつ欺瞞的で、きわめて不誠実と

評された。

 

(その2へつづく)