不祥事が続出している日本原電(東海村)だが、また犯罪事件。

建設作業員が銅線を盗んで逮捕された。

去年11月から今年1月末までに銅線660kgを盗んだというから、

何度も運び出していたのだろうか。

3月に銅管が盗まれ、4月初めに銅線盗みで土木作業員が逮捕された

のに続き、3度目か。

外部の人間が入るときは身分確認などを細かくしているわりに、

こんなにも簡単に関係者が窃盗できるとあっては、

薄れていた信用がますますなくなっている。

 

原電は

「このような事象が発生し、…おわび申し上げます」と言っている。

これ、 「事件」ではなく「事象」といってしまうところに、浮世離れした

危機管理の姿勢が出ている。

「事象」とは「できごと」というくらいの意味だから。

こんな感じでは、爆弾をどこかに仕掛けるテロという「できごと」も

簡単にできるだろう。

こうして、 テロ対策施設なんか何の役にも立たないことが実証された。

 

最近、 原電は住民からの対話申し入れを断り続けている。

問題ばかり起こしているので、突っ込まれたくないのだろう。

信用回復のために住民に 「胸襟を開く」 つもりがない。

 

「おわびはするけど、原発は動かすからな」と言われても。

こんな事業者が再稼働しようとしているのだから、もうだめだ。

もはや、東海第二原発は廃炉しかないのだ。