■私たちは、原発に批判的な村民が集まって

「3.11を忘れない東海村アクション」という市民グループを作って

います。

活動の一つに、 村内で「東海第二原発再稼働に反対」の署名を集めて

います。

第一次集約で1033筆を、少し前に村長に提出しました。

(この署名集めはお留守のお宅が多くて苦労しています。)

 

■そして毎月11日には東海駅東口のイオンのそばで、

11行動 (イレブンアクション) として 「リレートーク」 もしています。

休日は昼間12時前後、平日は18時前後の1時間ほどです。

11日に行動するのは、3.11の日付にちなんでいて、

犠牲者への月命日のような気持ちでお話をしています。

世の中は、だんだん福島第一原発事故とその被害、影響を忘れていっているように思います。

3.11の記憶を風化させないために、毎月、意思表示をして、皆さんに「一緒に考えていきませんか」という気持ちで行動しています。

 

■通りかかる人は、そそくさと避けたり、無関心な様子で通り過ぎたり、

まれに「目障りだ」と文句を言ってくる人がいたりします。

その一方で、差し入れをくださったり、励ましの言葉をかけてくださったり、 あとで「この前ずっと聞いていましたよ」とおっしゃってくださったり、 といろいろな方がいます。

 

■総じて大人の人たちは無関心そうに見えるのですが、

でもときどき、自転車の高校生が「一言しゃべらせて」と飛び入りして

くることがあるのです。

自転車だから、村内から高校に通っているのでしょう。

通う高校はさまざまのようです。

 

■若い柔軟な感性は、私たちの話を聞いて、原発のかかえる矛盾や恐さをストレートに受け止めてくれているようでした。

マイクを持って人前でしゃべるのはためらわれるものです。

でも彼らは勇気をもって大きな声で原発反対を主張してくれます。

私たちは、しがらみで意思表示をためらってしまう大人ではない、

自由な若い魂に励まされています。

元気な彼らの勇気に一票。

彼らの未来を守りたい、原発事故におびえない日常を続けたい、と

気持ちを新たにしています。