明けましておめでとうございます。
今年はもっとブログを読んでいただければありがたい。
さて、昨年末の話。
12月24日の原子力規制委員会審査会合で、原電の東海第二発電所の防潮堤工事が議題に上がりました。
何か大きな動きがあるかと思っていましたが、
原電は、防潮堤(鋼製防護壁)構造変更の概要などを説明しただけで、さしたる進展はありませんでした。
工事を2026年12月まで延長と発表はしたものの、許可が出ていないので、完了はまだまだ延びるでしょう。
原電は、もう疲れてしまっているのでは。
原電だけでは何も決められないのでしょうから、国が関係者の生活の保障をしつつ、廃炉の後押しをしてあげたほうがいいと思います。
有効な避難計画ができる見通しのない中で国が東海第二の再稼働をあきらめないのは、むだに国民の負担を大きくするだけです。
東海村は、原子力関係施設によってもたらされた過去の「豊かな栄光」があります。
でも今はそこから距離を置いて、広い目で村の将来を考えることです。
もう右肩上がりの時代ではありませんから、現状維持ができればよしとする現実を見ないと。
人口減と労働力減は深刻です。
周囲の自治体だってしだいに衰退せざるを得ない時代でしょう。
東海村の「発展」は、周辺の自治体の衰退と無関係ではいられません。
東海村だけ生き残ればいいというような政策では無理を生じるのではないでしょうか。
そもそも電力を原発に頼るのが誤りですが、原子力ムラの圧力に振り回されているのが現状でしょう。
原発にかける予算を減らして、省エネと再生可能エネルギー、蓄電池などの研究・開発に、
温暖化対策も見据えていまの10倍の予算をつける方針にすればだいぶ違うのに、真逆の方向にいっています。
防衛費にたんまりと予算を充てて、能登の復興や「生活弱者」への支援に関心を向けないのと同じ失政です。
要するに、「弱者」が見えていない、見ようとしていない人たちが権力の中枢にいるのが間違いのもとです。