引退ブログ 佐藤彰洋 | 東海大学男子ラクロス部 -SCEPTERS-

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日々の活動や、試合の告知、結果など更新していきます!!





あけましておめでとうございます。

29期主将を務めました佐藤彰洋です。

昨年度は沢山の方にご助力いただき、大きな問題なくシーズンを終了することができました。

勝利という形で恩返しすることができず、心残りもありますが、大変な状況の中で皆健康に終えることができ本当よかったと思っています。

ついに私にも引退ブログを書く順番が回ってきました。

私の主将としての理想は「部員を輝かせることのできる縁の下の力持ち」だったこともあり、すべてをさらけ出して部員と関わることはありませんでした。

sceptersの一員として公に発信してする最後の機会なので、飾らずに書いてみようと思います。




私はとても不器用な男です。

他の人の何倍もの時間をかけなければ、仕事をこなせません。

どちらかと言うと運動のほうが得意ですが、中学、高校と最後の最後で結果を出せず後悔してきました。

そんな私ですが、しょうやさん、はせさん、たくむさんと偉大な主将の先輩方に憧れて、主将に立候補しました。




2年生で就活を終え、3年生で単位を取り終え、主将になるための準備をしました。

主将になるタイミングでバイトを辞め、親に生活費を出してもらえるようお願いして時間をつくりました。

中々思ったようにラクロスが上達しませんでしたが、後輩に背中で伝えられるようにチャレンジはやめませんでした。

ショートディフェンスを極めるために、ロングをやったり、チームの弱点を補うためにフェイスオフもやりました。





トレーニングも沢山やって、ベストな体を作るために模索しました。

これだけ意気込んだ4年のシーズンでしたが、COVID-19の流行により半年間部員と会うことのできない苦難のシーズンとなりました。

部員がラクロスから気持ちが離れないように、ミーティングを進めながら、世間の様子を伺いながら部活動が再開できないか何度も大学にアプローチを取りました。  

いくら時間をかけても、いくら思いを伝えてもうまく行きませんでした。

退部者が何人も出て、自分の不甲斐なさを毎日恨みました。

そんな中、私たちが所属する関東ラクロス連盟で「入れ替え戦」が行われないことが決まり、目標としていた「一部奪還」を果たせないことが決まりました。

それでも、試合で勝ってみんなで喜びを分かち合おうと、みんなでトレーニングを頑張りました。

コロナが落ち着くにつれ「グラウンドでやりたい」「他の大学は始めてるのになんで」という不満がチームの中で溜まっていきました。

もちろんやらしてあげたかったし、俺だってみんなとラクロスしたかったけど、「今はできない」と言わざるをえませんでした。

スポーツが盛んな東海大学では、強化部というものがあり、強化部から優先的に部活が再開されました。

結果の出せていないラクロス部は、強化部でないので練習再開はとても困難なものでした。

苦しかったです。

いくら頑張っても、状況が変わらず立ち止まりそうなことが何度もありました。

それでも私は前を向けました。

強化部外の活動再開例がない中、ラクロス部が一番早く活動再開することができ、ラクロス特別大会への出場権を得ることができました。

思い返すだけで、胸が痛くなりますが、それだけプレッシャーと闘い、乗り越えてきました。

勝利という形で終われませんでしたが、全力で2020年を駆け抜けました。




なぜ最後の最後まで頑張ることができたのか、、、

「ひとりじゃないって思わせてくれる仲間」がいてくれたから。これにつきます。

大きな集団のリーダーを担うのはとっても厄介なことが多いです。みんなの期待に応えるために沢山のプレッシャーを背負うことになります。

ですがそれと同時にとんでもないパワーが働きました。

下を向きそうになっても、一緒に笑って終わりたいと思える、本当に信頼している仲間の顔が浮かぶんです。

立ち止まるわけにはいかないって思えるんです。

2020年。100年に一度と言われる未曾有の災害に見舞われた年でしたが、「信頼できる仲間の大切さ」を誰よりも感じることのできた最高の年になったのではないかと思ってます。



関わってくださった先生方、コーチの皆様。下手くそで、不器用で最低な主将でしたが、最後まで応援してくださりありがとうございました。

同期のみんな。文句多いし、俺の話してること全然聞かないし、すぐ楽しくなってまとめんのちょー大変だったけど、最後まで俺と一緒にそれぞれの全力を尽くしてくれてありがとう。最高の同期
に恵まれてとっても幸せな毎日でした。







後輩のみんな。実を言うと後輩と仲良くしたことなくて、距離感にとっても悩みました。こんな俺だったけど、沢山声かけてくれて、素直に話聞いてくれて本当にありがとう。みんなに支えてもらった分今後は俺が支えるので、辛くなった時、頑張れない時、俺を頼ってね。1番に応援してます。





最後に読んでくださった皆さん。拙い文章で大変恐縮ですが、私の経験した2020年が誰かの明日の活力になれればと思いを込めて書きました。



先の見えないこんな世の中ですが、まだまだやれることは沢山あると思って、次のステージでも頑張りますので応援のほど宜しくおねがいします。

また今後もsceptersの応援のほど宜しくお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

29期主将 佐藤彰洋