私は結構景色を撮るのが好きなんですが、いつだかに聞いた話で、
「写真を撮るばかりでは記憶に残りにくい」
という言葉が今でも心に残っています。
なんでも、写真を撮ることに夢中になりすぎて脳に残りにくいとか。
たしかに昔の写真を見ていても、たまに
「何撮ってるんだこれ」
「これどこの風景だったっけ」
みたいなことを思ったりします。
そこでひとつ、私が昔キャンプしたときの話を。
元々インドア派の私ですが、友人とキャンプに行ったことがあります。
夏真っ盛りだったんですが、滝がかなり近くにあったからか、夕方から夜にかけてどんどん冷えていったのを覚えています。
このときまでキャンプに行ったことがなかった私は半袖一枚でめちゃくちゃ寒く、
友人から軽めのウェアを借りました。
炭で火を起こし、薄ーい肉をじっくり時間をかけて焼きます。
待つ間、煙草を吸いながら火が弾けるのをみたり、炭が少し崩れていくのをみたり、滝の音を聞いたり。
携帯も見ずにそんなことをするだけなのに、とても楽しいんです。
そうして出来上がった肉を口に入れる瞬間が最高です。
名前の覚えていない商店で買った安い肉が、とっても美味しいんです。
ある程度肉で腹を満たしたら、
マシュマロを焼いてみたり、じゃがいもをアルミホイルに包んで焚き火にぶん投げたり。
このときまで知らなかったんですが、バターのないじゃがいもでもあんなに美味しいんですね。
食事が終わったらあとはただひたすら焚き火を見つめます。
たったこれだけなんですが、私は一切携帯を見ませんでした。
二時間くらいはそうして過ごしたと思います。
このキャンプの日、私は一枚も写真を撮りませんでした。
友人が一枚私を撮っていましたが、それだけです。
それでもこんなにも鮮明に覚えています。
冒頭に話した通り、私は写真を撮るのが好きです。
撮らないほうがいいとは思いませんが、意外と、撮らない一日もありかもしれないなと思います。
余談ですが、煙草って火をつける媒体で結構味が変わるんですね。
炭でもマッチでも全然違います。
(逆に好んでマッチの方もいたりしますね)
試したことがない方はぜひ。