トップセールスになりたいなぁ

はじめまして、しがない営業マンをしているTOK(ティーオーケー)と申します。

 

名前なんてどうでも良いのですが、仕事上での成長日記だと思って頂ければと思います。

 

いきなりですが過去の話を思い出しながら語らせて下さい。

 

私は、Fランク(ギリギリEランク)の大学を卒業後某大手流通系?の企業で

 

営業職として新卒採用されました。そこでは、社会人とは?というイロハを

 

学んでいたつもりで研修に取り組んでいたのですが、俗にいう体育会系。

 

とにかく内容はブラック企業そのものでした。

 

次第に洗脳されていきます。

 

研修期間はおよそ3か月程度?だったかと思います。

 

春に入社して、夏頃に営業デビューを飾りました。

 

営業デビューするにもたくさんの試験に合格しないといけません。

 

営業ロープレから、台本を一字一句間違えず暗記したり

 

とにかく充実?した毎日を過ごしていました。

 

その後新卒社員は各支社に配属され華々しい営業デビューという名の

 

地獄が始まりました。

 

まず、そこの支社で待っていたのはブルーカラー(現場職)の方たちとの

 

関係性に困惑しました。

 

営業職は仕事をとってきて、現場の方たちに仕事をしてもらう。

 

しかし、仕事のとりかたによっては現場から圧力をかけられることもしばしば

 

例えば、高額の現場だと、一件の単価が高いので、その仕事をこなした現場さんにつく

 

インセンティブにつきます。安価の現場だと安価のインセンティブとなってしまいます。

 

ただし、高額ではなかなか契約に至らないので、安い単価で数をこなす、契約率も大切になってきます。

 

100件案件があり90件の契約90パーセント なおかつ 平均単価を下げないというのがポイントとなります。

 

これを月単位で常に数字を求められ、成績が良い人は会社の最上層部とのミーティングに参加することができます。

 

(通称パワハラ会議)朝の6時頃から電車を1時間半ほど乗り継いで本社に向かいます。

 

当時は仕事に燃えていました。1年目の私はとにかくしがみつきたい気持ちでノルマである90%高単価の

 

成績を残し、秋頃にはパワハラ会議に参加することができました。

 

会場では成績順に席が設けられ、その中で成績の低い人は最前列にならびます。

 

最後席に座る1年目は私しかいませんでした。横をみれば名前の聞いたことのある優秀な営業マンぞろいです。

 

少しだけ天狗になりました。

 

最前列のほうからパワハラ上層部の餌食となります。

 

壇上に立ち営業ロープレをして、上手くいかない場合は頭をひっぱたかれました。

 

ゆとり世代の筆者には衝撃映像でした。

 

そして、最後列に座る1年目の私にもロープレを振られることに・・・

 

前日に先輩営業マンにロープレに付き合ってもらっていた私はなんとか

 

こなすことができ、上層部からは讃えられました。

 

しかし、その後悪夢が待っていたのです。

 

翌日からまた普段の営業に戻ると、1件の契約を高額でとることができ

 

意気揚々と車に戻ると、窓ガラスに張り紙が。そうです。駐車禁止エリアに止めてしまい

 

罰金を切られてしまいました。

 

それは運送業界で働く私にとっては一大事です。しばらく営業車に乗ることを禁じられます。

 

たしか、記憶では1か月間程の停止処分。

 

次の日から自転車で営業しなくてはなりません。

 

もちろん会社には報告をしないといけませんし、車内にはドラレコが常時ついているので

 

いずればれてしまいます。

 

すべてをあきらめ、先輩からマウンテンバイクを借りて重い営業バックを背負い

 

必死に隣町まで営業していました。たまたま信号待ちしていたら大学時代の友人が出社するところでした。

 

その様子を見られて、恥ずかしい気持ちと情けない気持ちで絶妙な笑顔で挨拶をしたように思います。

 

時は過ぎて季節はクリスマス頃だったと思います。

 

雪がちらつきだしていました。

 

私はまた右折禁止のところを曲がってしまい

 

違反者として再度自転車営業に戻ることとなります。

 

冬の自転車=寒い=マウンテンバイク=滑る=とにかくつらい

 

わたしは決断しました。この仕事やめてやろう。

 

最後の一件の営業を終え契約がとれないまま、雪の中を自転車をこぎ大通りの坂道を越え

 

その先には一軒のラーメン屋がありました。

 

ちなみに朝6時出社し、現在20時頃まで食事は一食も口にしていません。

 

ラーメンを食べることにしました。

 

支社には黙ってとにかく一杯のラーメンが食べたい気持ちが勝り

 

入店。いつも営業バックは床にタオルを敷きなさいという教えが染みついていたため

 

雪で濡れたバッグを床に置こうとしたら、お店の奥様が、「こんな重そうなバック席に置きなよ」

 

と言われ私は涙が出そうになりました。普段から周りには厳しい人しかいない環境に

 

久しぶりにこんなに優しい言葉を掛けて頂いた。

 

そして、酸辣湯麺を注文。初めて食べる酸辣湯麺。わたしはこの味が今も忘れません。

 

いまでも好物は酸辣湯麺です。