とじこのブログ -3ページ目

とじこのブログ

ブログの説明を入力します。

紀伊國屋ホールが懐かしい
青春という時期があるとしたら。
命がけで、観たい観たいとチケットを求め、始発前から何度も並んだあの時期

そういう心が燃えた気持ちがよみがえって
睡眠時間が短いのに、わくわくして目が覚めた。

--------
懐かしい紀伊國屋ホールのロビーが埋まるほどのお祝いの花であふれている。

そして、お芝居

オープニングの音楽が!YMOのBehind the Mask
そう、宇宙で眠るための方法についてのオープニングと同じ曲!
そして踊りも、どこかあの斜めになる感じを醸し出している。
ついつい、体が左右に揺れる。

コスちゃんの指の動き
長野さんの笑顔

地球の支配下に置かれた宇宙の果ての星
地球から派遣されている軍人:大高さん
現地星人の代表:小須田さん
地球からやってきた大高さんの科学者:長野さん
軍で働いている、地球人にあこがれて全身整形をしてしまった女性:山下さん
山下さんの息子でこすださんの元で働いている青年:高橋

記憶を失って墓守をしている、実は地球人の支配から独立をもくろむ男:筧さん
筧さんを拾った結婚詐欺師の女:筒井さん

そして、地球にいて長野さんに指令を送る映像のみで出演の成志さん
そして!!!!!!!伊藤ちゃん!!!
虚構の劇団の3人もいい感じで

素敵!

芝居あとの飲み屋でトランプ♦仕分け。
私の記憶が確かならば、大高、長野、筧フラ~ッシュ!
$とじこのブログ-第三舞台フラッシュ
懐かしい風が吹いた

生まれて初めての小劇場の舞台
不思議で優しく、面白くて怖い
小さな部屋から無限の空間と時間に迷い込む

劇団3○○、渡辺えり子さんの宇宙

ゲゲゲのげはその時以来26年ぶりの公演という

それだけ時間が経ってしまっているということは
こちら側の記憶も薄れているということ
第三舞台の時と違い、まだ芝居を見始めたばかりで(瞼の眼が最初でその次がゲゲゲだった)
何度も観に行くという行動パターンがまだなかったし、、、

「逆もまた真なり!」
「魔境魔境と風が吹く」
「コーヒー・豆の湯・可否・過稀・蛮人煎茶」可否を選ぶと…
などのセリフは今でも頭の中をよぎる言葉だが
どこで覚えた言葉なのかをすっかり忘れていた。

役者陣についても、渡辺えり子、もたいまさこ、光永吉江 女優3人の役は思い出せたけど
男性陣がどの役だったかすっかり覚えてない。
豊川悦司はたぶんその他大勢の小学生の一人程度だったと思うし
そんなことより、物語の強烈さ、複雑さが役者が誰とかどうでもいい状態にさせたのだと思う、

舞台の真中にベッド、女性が眠り続ける。

看護婦が去り、家族があつまる。
夏休みの予定を楽しげに話しだす子どもたち、
山だ海だといい争いを始めるなか突然、眠る女性に母親がびんたをする。

いじめられっこマキオ
双子としておなかの中にいたマキオ
蹴飛ばされて出てきたマキオ
双子の姉:一葉は生まれてこれなかった。

蹴飛ばされたのは、生まれるときマキオのへその緒が首に巻きつき
死にそうな中、姉が、自分のあかしを残すため、マキオの尻にあざを残すため
力いっぱい蹴飛ばした。

いじめられっこマキオ
でも本当に被害者なのか。
妖怪の河童の学園にただ一人人間として生きているからとか
僕は何もしないと傍観者を決め込んだ佐藤君を木にしてしまうとか
いじめられっ子の妄想なのか、妖怪はだれ

正義の味方ゲゲゲの鬼太郎(当時は知識がなかったので気がつかなかったが、
ちゃんと「墓場の鬼太郎」と言っていた)
それは幼いころ自分を守ってくれた時彦ちゃん
いじめられているときに、守ってくれたのに、大けがをさせてしまったのに
怖くて逃げてしまった罪悪感「気にするな」というのは妄想の中の言葉?

いじめられっこマキオの妄想の世界
妄想の世界は前に進めない世界
逢魔が時に閉じ込められ

しかしそれは、本当に「マキオ」の妄想なのか
ベッドに眠る女性、老女の夢なのか

3○○の芝居ほど、観劇後に友達といろいろ解釈を言い合いたい芝居はない。
目線が違うと人はこんなにも違った印象を持つのだと。
頭が固い20代の時、いろいろ思い知らされた。
人に自分の気持を考えを押しつけなくなったのは3○○のおかげだ。
だって、いろんな解釈って、結構面白い。

たとえばここで、渡辺えりさんが「こういうことです」とリアルに物語を解釈しようとしたら
えりさんを羽交い絞めして、口をふさいでしまうだろうにひひ

ゲゲゲのげー逢魔が時に揺れるブランコ [DVD]/新谷一洋/光永吉江/もたいまさこ/聖あやみ/藤堂貴也/渡辺えり子/小野正隆

¥5,800
Amazon.co.jp

観劇後に行った、高円寺のカフェ アール座読書館 すごく素敵だった
水槽、植物、暗めの照明、古い家具、逢魔が時に籠って本を読む そんな空間
改築されてから始めていくシアターグリーン、Big Tree Theater
3つある劇場のなかで一番大きいと言っても、167、今日補助席出てたから
、190くらいか?どちらにしても紀伊國屋ホール(416)の半分以下になるわ
けで。好きだった劇場:シアタートップス(150)と同程度。
心落ち着くサイズです。

さて何度か再演されてる天使は瞳を閉じてだが、私は初演だけ。
(といっても初演に5回も観に行ってしまってるが)

悲しい優しさ、優しい悲しさに満ちた芝居。
改めて、そして

新しい若い役者(当時の第三舞台と同じくらいの年齢だという)
ほとんどあて書き芝居だったこの話を、全く別の役者がやるというのはどんな・・・

でも鴻上ってやっぱすごいんだなと思う
新しく加えた演出や、新しい音楽で、
たしかな、そしてより深い「天使・・・」に出会えた

大高さんがマスターでいることで。安心する。
天使が素敵だ、テンコも素敵だ。
意外と、壁壊し野郎の「イッツショータイム!」も好き

また観に行きたい。あの物語にまた浸りたい。

--------以下、恐ろしいくらいのネタバレ。パンフの袋とじなんてメじゃない---

天使は瞳を閉じて クラシック版/鴻上 尚史

¥1,995
Amazon.co.jp


初演の1988年7月当時、それは、あいまいな、世紀末特有の不安感の中で表現された
『メルトダウン』『隔離』
そして、2011年。3.11の大地震を原因とした福島原発の爆発。
『外部電源損傷』『水素爆発』『燃料棒露出』『高濃度放射能』
『強制避難区域』『30km圏内』・・・
それは、予想もしていなかった現実。
それが、このファンタジーをリアルをもたらした。
避難時間を過ぎても避難区域を出ようとしなかった、入ろうとしたモノたちを覆う
『柔らかく包む透明の壁』

起こってしまった現実、世紀末の時より確率が上がった、
[ありえるかもしれない未来]

それは、芝居の世界では何度も何度も使い古された
『メルトダウン』『放射能汚染』『被爆』・・・・・・・・
『滅亡への序章』

それは「壁の向こうは、世界中の高濃度放射能に満たされてしまっている」
ことを知っている天使の悲痛な思いが起こさせたテロ行為。

そして、阻止という名で殺される先輩天使。
そして壁の中に残された人類が壁を壊し死んでいった中で
『放射能への耐性がある』が故に取り残された元天使の悲しみ。


芝居を観ながら、天使は瞳を閉じてが好きだったことに気がつく。
思い出せば、88年の初演の時、何度も劇場に行ってた。
台詞を覚えるくらいに、そして、いつも、感動した。

だから、今日、天使を観て
頭の中に初演の役者の声がする。
困るのは、そのリズム、間、がズレる。違和感。
声のトーン・パワーが違う、違和感。
実際に「その間では客の気持ちを持って行かないだろう」というだめ出し
的な話もあるが。それ以上に過去の芝居に引っ張られてる自分もいた。

でも、新しい演出・台詞・表情・音楽が「天使は瞳を閉じて」を
新しく、そして、深い意味を持たせる。

たとえば、マスター
「おや、そこにいるね」と天使を自分で感じて話し出していたのに
テンコが誰かと喋っていることから、「見えない天使」の存在に気づく。

何でも出てくるカウンターを持っているのに「経営下手」でテンコに任せ
てしまう・・・・そして、店が赤字。確かそんな設定はなかったと思う。

そして、天使
「うずくまって、頭を抱えて絶望する」という形はなかったと思う。

だからこそ、瞳を閉じてしまった天使と
独りカウンターを磨くテンコの悲しみが胸をつく。

泣いてしまう芝居だったのだなあ、、

伊藤ちゃんの天使は、伊藤ちゃんによく似た顔立ちの小沢くん天使に
がらがらの不安定な台詞回しが、気弱な優しい天使だった伊藤ちゃん
よく通る声で同じ台詞を言う小沢くんは、まじめで、優しい天使。

山下さんのパワーあふれる脳天気なテンコは、
脳天気と言うよりポジティブシンキングという感じの優しい大杉テンコに

壁を壊し続ける男アキラ。
京さんの置いてかれる無視されっこを、杉浦(太陽光発電)アキラが
元気に、でもひとつだけ、羽根が降った瞬間の凍り付く顔がすね顔になっ
てて今ひとつだった。。。心がない顔にならなきゃ!
そこは京さんの顔のが良かったな。

でも、彼には賑やかしじゃない役をやって欲しい。
私が初めて観た「スワンソングが聴こえる場所 」再演してくれないかな。
川島留伊児いかがでしょうか。。。って京さんにひきずられ無くても言いけどっ!

筧利夫のケダモノパワーあふれる、悲しみのディレクター トシオ
野生パワーまではまだムリっぽいけど、必死な感じに好感が持てる三上

勝村って上手だったんだな、と感じさせたのはなぜだろう。
山崎のロッカーユタカは、ストイックすぎるのか。いいかげんさがたりないのか。

渡辺の電通太郎はそれなりに派手で、電通太郎ぽいが
「大高さんと、進化論の話が出来るのは、小須田さんだけ!」
「羽根だ、成田、羽根だ、成田、羽根だ、成・・もう良い」というやりとりも。
コスちゃんの方が良いモン!と。つい、そういう目で見てしまう。

違和感は高橋。地味な役だったはずなのに、妙に存在感があり。
誰だおまえという感じが抜けなかった。

そして、なにより。「小野川ーマリ」「大久保ーケイ」は役が逆だった方
が良かったのでは?
小野川さんは長野さんに似てるし。なにより、どんな場面でも
次から次へと自分の可能性を求めていくケイはどんな状態でも
「かわいさ」がなくちゃいけない。
「おけー、おけー、いっつ のーぷろぶれむ」
「痛いや」「だろ」のやりとりとかも、かわいさが無くっちゃダメだ。
逆にすれば良いのに~~~

とこれは、わがまま?

ともあれ、
虚構の劇団 の 「天使は瞳を閉じて」
新しい芝居として見せてくれた鴻上が凄いと思うし、

また観たいと、思う。
シアターグリーン、4000円だし。

ね。