「どうだった？」
「ダメ！そっちは？」
「しょぉちゃんがダメなら、おれなんてもっとダメだよ」
「なんだよそれ。しかし甘く見てたな」
「ホントだねぇ。こんなにガードが硬いとは」
「まぁ、ヤマダ君は口を割らないとは思っていたけど」
「マネくんまで口が硬いとはね〜」
先日CM撮影で一緒になった後輩にカマを掛けたが躱され、マネに聞いたが謝られた
「イノオ経由がダメで」
「ウエダ経由のナカマルルートもダメなんだもんなぁ」
「ウチのマネも！あんなに口が固かったっけ？」
ヤマダくんの誕生日祝いをしていたから、絶対に、にのちゃんの誕生日もお祝いすると思っていた
配信には載らなくてもサプライズで乱入したかった
のに
知っているであろうダレに聞いても『秘密基地』の場所を教えてはくれなかった
20時から始まった生配信をしょぉちゃんと2人で指を咥えて見ているしかなかった
無論お祝いコメントは送ったがあの速さでは見逃されてしまったようだ
「直接云いに行きたかったなぁ」
「…その辺にしといて。俺が嫉妬で酷いコトする前に」
「くふふ〜 今更にのちゃんに嫉妬なんてしないでしょ？」
「分かんないよ？明日は午後入りだから時間はあるし」
「やだぁ、しょぉちゃんの野獣」
なんて事があってから半月余り
やっと にのちゃんに逢える機会があった
なんだかんだ近況報告していて
「そうだ、にのちゃん！こないだ撮った『ハメ撮り』の写真、見る？」
「ハ！ハメ撮り⁈」
この人は昔から時々とんでもないことを口走る
「そー！こないだ出かけた時に撮ったんだよ。流行ってるんでしょ？」
「は？流行ってるの？ハメ撮りが？」
「えー？知らないの？皆んなインスタとかにあげてるよ？」
「イ？インスタに？」
そんなの見た事も聞いた事もない
「最近はさぁ、自撮りも上手くなって来たと思ったんだけど、アレはムズイね」
「そリゃそうでしょうよ」
ハメてんだか、ハメられてんだか知らないけど自由は効かないはずだ
「撮ったことある？」
「無いよ‼︎そんなの‼︎」
「えー好きそうだけどなぁ」
ワタシをナンだと思ってる？
いや、そんな事より
「だ、誰と撮ったの？」
「しょぉちゃんだよ。代わりばんこにハメて撮ったんだよ〜。アレ？何処かな」
スマホのフォトフォルダをグルグルしているから
「い、良いよ。やっぱ見ないよ」
「なんでよ〜。よく撮れてるんだよ」
「だってアレでしょ？顔だけじゃなくて周りも入ってるんでしょ？」
アンタと翔さんのナニなんか見たくない
「そりゃそうだよ。何処で撮ったか判らないと記念にならないじゃん」
「記念にしてるの？ってか、そんな色んなところで撮ってんの？」
「くふふ〜バレないようにササッと行ってパシッて撮ってススッて帰ってくるんだよ。あ、ほらあった！」
恐る恐る見せつけられた画面を覗くと
そこにはベニヤ板に描かれたお城から顔を出してるアイバさん。
「へ？ハメ撮りって『顔はめパネル』の事？」
「そー言ってんじゃん」
「言ってねぇだろ‼︎」
思わず頭を叩いた
「いったぁーい！なんでぶつんだよぉ」
「はぁー！一時はナニ見せられるのかとドキドキしちゃったじゃねぇか！」
あー焦った
「え？何を期待してたの？」
「は？オマエ判ってて言ってたのかよ！？」
「ん？何を」
「巫山戯んなよ！」
「にのちゃん言葉が悪いよ〜エイジ君じゃあるまいし」
は？エイジだと⁉︎
「翔さんに言付けてやる！んで、ホントのハメ撮りでもされてしまえ‼︎」
「え？ハメ撮りってコレじゃ無いの？皆んなが見ないって言うのはナンカが違うから？」
「大きな間違いだわ！翔さんに教えてもらえ ばーか」
「あー！ばかって言う方がばかなんですぅー」
「もういい！」
あー心臓に悪い
コノヒトに中途半端に言葉を教えた奴は誰だ！
翔さんに言付けてやる‼︎
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久しぶりに出てきてコレですもん
コレの前の続きですら無いw
『あー急な暑さでヤラレたんだな』とでも思ってください
一月遅れですが
🎉にのちゃんお誕生日おめでとうございます🎊
充実した年を過ごされますように🎂