ゆったりテーパードパンツを作りたい/着心地の良さって十人十色 | 仕立屋・洋裁教室 十色社 toirosha

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埼玉県春日部市の小さなアトリエで、オーダーメイド仕立服やドレス作りをしています。仕立屋さんの洋裁教室では、少人数制の洋裁レッスンとワークショップを行っています。


ウエストゴムでゆったりした
テーパードパンツを作りたくて
試行錯誤中です。


以前作ったことのあった
ワイドパンツから
裾丈と裾幅をテーパードっぽくしたら
いけるかな?と思ったら

そう簡単にはいかなかった…。


サイドのラインはもうちょっと
すっきりさせた方がきれいだよなーとか

もうちょっとお尻に
ゆとりが欲しいよなーとか

タックの位置が…とか


あちこち修正して
実際仮縫いで縫ってみて
試着して
また直して。



パンツって、座ったり歩いたりするから
下半身の動きを邪魔しないくらいの
必要なゆとり分って超重要で

立った時に足がきれいに見える、とか
いい感じのシルエットだったとしても

しゃがんだり、階段上り下りしたりした時に
違和感があったり動きにくかったりすると
パンツとしてだめだし。


見た目がきれいかどうかと
実用性と着心地との
バランスをどう取っていくか…🤔


むむー。むずい。。

悩むけど、やりがいはある^ - ^




アパレルメーカーで
パタンナーをしていた頃
パンツばっかり作ってた時期を思い出した。

カジュアルからフォーマルまで
ファスナーあきもウエストゴムも
裏地付きも素材も様々

ありとあらゆるパンツをたくさん作った。


特にデニムは、大変だった😅
デニムって、風合いを出すために
縫い上がったものに洗いをかけて
加工するんだよね。

デニムって綿100%だから
洗いをかけて加工すると、縮むの。

市販のジーンズなんかも
洗濯すると、縮むよね。


その縮み分がどれくらいかを
サンプル作って割合で出して
それを反映させた型紙を
作らなきゃいけない。


だけど、その生地がどれくらい縮むかなんて
その日の気温や湿度や
加工時の環境とか条件によって変わるし
バイオウォッシュ加工やら
ストーンウォッシュ加工やら
その加工する機械や手法によっても変わる。


デニムって奥が深い。

でも、やるしかない。


一着サンプルを加工した時と
数百着量産で一気に加工した時だと
仕上がりが変わる。そりゃそうだ。


私の作ったデニムのパンツが
店頭に製品として届けられたものが

予定していたサイズより
ずっと小さく縮んじゃってて
誰も履けないものになってたことがあって。

会社で大問題になっちゃって

下請けの縫製工場さんが土下座しにきた
なんてこともあった…🙄






さてさて、十色社のパンツ作り。


着心地重視で
ウエストゴムにしたいんだけど
着ているうちにゴムが緩んだりして
パンツ丈も変動するし

ウエストの位置も股下も
着心地の優先ポイントって
着る人によって違うし。

特にパンツって
人によって丁度良い、が
分かれるところだなーと思う。


私の丁度良いパンツは
ウエストゴムで
裾がきゅっと
テーパードっぽく締まり気味で
お尻まわりにゆとりがあるデザイン。

できれば、生地に
ストレッチが入ってる方がいいな。
そんで、左右ポケット付き。

きれい目にも見えるけど
カジュアルっぽさもあり
履いててリラックスできるもの。



まずは自分の理想のパンツを
追求してみる😆