先日、某小学校の講演会がありました
興味深い話がたくさん聞けましたよ
社会経済的背景(SES)と学力の関係の話を聞きました。
社会経済的背景(SES)と学力の関係
お茶の水大学がおもしろい調査をしていますね。
文部科学省委託研究「平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ 細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関す る調査研究」(国立大学法人お茶の水女子大学)
〈保護者に対する調査結果から、家庭所得、父親学歴、母親学歴の三 つの変数を合成した指標。当該指標を四等分し、Highest SES、Upper middle SES、Lower middle SES、 Lowest SESに分割して分析。〉
とあり、〈社会経済的格差〉とは、両親の学歴と家庭所得を数値化したものです。それを〈Highest SES、Upper middle SES、Lower middle SES、 Lowest SES〉という4つのグループに分け、さらに、家庭での勉強時間を、〈全くしない〉から〈3時間以上〉まで30分ごとの6つのグループに分けて、それぞれのグループの子どもの試験正答率を比べています。
先に引用したPDFのグラフを見ても分かるように、社会経済的背景(SES)が高いほど、子どもの試験正答率は高くなります。
これは、家庭での学習における環境が整えられているからだと思います。(学習ににおける親の態度、情報、習い事の有無、人脈など)
ですが面白いことがあります。
〈lowest ses〉の〈3時間以上勉強する〉グループよりも〈highest ses〉の〈全くしない〉のグループの方が正答率が高いんです…
学者の世界では、3代くらい学者で親はとても偉大だけど、2世3世はダメだ、なんていうことは良くありますけど
親が偉大すぎると子どもは追い越せないような気もします
もちろん、例外はあると思いますが、一般的に家庭環境って学習においてとても大切なんですね。
質疑応答がありましたが…
「先生の学校では、もし保護者間のトラブルがあった場合にはどのように対応されますか??」
と聞きたかったです…