主人の話。



はっきり言ってただのモラ夫です。




でも、学者としては尊敬しています。




主人との出会いは大学院でした。




大学院に進学するとき、私の指導教授は、




研究するなら〇〇大学、花嫁道具にしたいなら△△大学、と勧めてくれました。




私は迷わず〇〇大学にしました。




そこで主人と出会ったのですが、彼は、1つ先輩で、




すっごく優秀でした。



私自身、学部に比べると、ランクを上げての大学院進学だったで、ついていくのがすごくつらかったのですが…。




大学院はまず、博士課程前期課程(修士課程)博士課程後期課程(博士課程)があります。

(大学院によって呼び方は異なる)




大学院では大学と同じように、単位プラス論文で修了できる(大学院の場合、卒業とは言わず修了という。論文を提出しなければ単位取得退学) のですが、専門と、他の専門の講義も受けなければなりません。



その中の特殊講義のひとつが、もう本当に難しくて、難しくて…



入学した時、「〇〇先生の授業はとても面白いし、ためになるから取っておいた方がいいよ」と、主人に勧められて、主人の専門の特殊講義を取ったのでした。



2代にわたって学者の先生で、とっても有名な先生でしたが…



それが本当に難しくて難しくて笑い泣き



しかも、当てるんですよ。講義中に。



順番に当てていくのですが、専門が違うのもあって(ただ単に不勉強もあるショボーン)、私はいつも答えられず悲しいとんちんかんな答えで先生を笑わせたこともあります。



その講義が始まるやいなや、



私は毎回汗びっしょりでした…緊張しすぎて


その難問を、主人はスラスラスラスラ答えて、さらに先生自身が分からない所を、主人に聞いたりするのでした。



それを見て、ミーハーな気持ちではないのですが、同じ院生として、



かっちょいい〜!!!ラブ



と思っていました。



だってカッコいいでしょ? 



何でも知っている院生。



主人は当時から自分の専門だけではなく、



その周辺もほぼ網羅していました。



知らない事はないような感じで、私が何を聞いても知っていました。



そして、私の学部の超厳しい先生から教えてもらった質問にもすべて答えられました。



私が師事した学部の先生に



「ひとつ上でこんな先輩がいるんですよ。負けたくないです。」



と言うと、



「たった1年でそんなに差があっては、もう追い抜かすことは出来ないだろうね」



と冷たく言われました…えーん



そして、やはり主人は博士課程に入る時に研究員になりました。



これは大学レベルではなく国レベルの研究員で、研究費がもらえるため、全院生の憧れといっても過言ではありません。大学院で数人いれば超優秀大学院。1人もいない大学院もたくさんあります。私たちの時は主人1人でした。(ちなみに私は次の年落ちました)



このところ、アカデミアのことに触れ、

そんな、懐かしい話を思い出していました。



そんな主人も今では立派なモラ夫です。



モラ夫の原型は、色んな所に転がっているものですね。