昨日投開票の足立区長選挙・区議会選挙は東京の最後の統一地方選挙として行われました。



1999年の共産党 吉田万三区政当時の不信任、それに対する議会解散、区長選再選挙の影響で約一ケ月遅れの選挙となっているようです。



区長選の結果は現職の近藤やよいさんが大差をつけて元区長の吉田万三さんを退け2期目の再選をはたしました。


そして区議会選挙です。民主党への厳しい逆風が吹いた今回の統一地方選でしたが、それを象徴するような結果となりました。


現職6名新人4名が立候補しましたが、信任されたのは現職6名のうちの3名のみ、新人4名と現職3名は残念な結果となりました。


落選した議員の中には日々の議会活動をみる中で 「なぜ、彼が」 という議員もいました。


今回の統一地方選挙は国政の影響を真正面からうけた今までに経験をしたことのない選挙であったことを改めて実感をしています。


国政においては、平成5年の政治改革から選挙制度の見直しが行われ、衆議院選挙は小選挙区制が導入されました。そして政党の離合集散が繰り返されながら、現在の二大政党制のかたちとなり、一昨年には政権交代が実現しました。



その間、数回の選挙を重ねるうちに、衆議院選挙は、それぞれの選挙区で戦う候補者の技量を超えて政党への評価に重きがおかれ、 ときの風向きによりその当落が決まる。ということが一般的な流れとなりました。


政治改革から20年近くの時間を経て、行き着いた先は個人が政党の中に埋没していくということだったのでしょうか。



そしてその流れは今回の地方選挙にも同様に押し寄せた。ということです。




地方議会選挙が大きく変わったのか、それとも今回限りの特殊な事例なのかは誰にもわからないことだと思います。