前回の続きです。アパタイトのネオンブルーに心惹かれ、ネオンカラーのものを収集する病にかかってしまったようです。
続けて、ネオンカラーのものを目で追うようになってきました。
さらには、賞与というものの影響で歯止めしにくく悪い状況になっているようです。
さらに悪いことに、”パライバトルマリン”というワードと石が絶えず眼に飛び込んできます。
”マツコの知らない世界”という番組などで露出してブームになり色々話題になり、しかも値段も高騰しています。
”パライバトルマリン”に関しては、昔から知っていましたが、値段の高さから手が出せずにいました。
ネオンブルーがものすごくWebで訴えてきています。
①パライバトルマリン ルース
くっ・・・、買ってしまいました・・・。
色々と調べて、なるべく安価でキレイなものを選びました。
どうやらブラジルのバターリャ鉱山産のものしか綺麗なネオンブルーを発するものが無いらしく、しかしながら既に産出量が激減し、1ctで状態の良いものがルースで100万円してしまうようです。
今回は、0.088ctと米粒以下のルースですが、きちんとネオンブルーを発している本来のパライバの美しさを持っているものを選びました。
(それでも諭吉1枚は飛びましたが・・・。)
次にネオングリーンの光に訴えかけられました。
エメラルドです。今までは、くすんだ緑の原石した紹介しませんでしたし、必要とも思っていなかったのですが、かなり訴えかけられ、また探すことになりました。
貴石系は探すのにものすごく骨が折れます。”キレイ”というだけで、”0”が1つ2つ増えるからです。しかも今回探しているのは”ネオングリーンがきれいなもの”ですから・・・。
同じエメラルドでも、宝石の中石などに入っていて、遺品整理や質流れしたものは比較的安価なようです。
簡易鑑定が付いており、さらに中石ルースの出品がされているもので、内包物やクラックはあるが、色が綺麗なものという条件でいろいろ見て探しました。
そうしたところ、樋口一葉さん(旧:新渡戸稲造)1枚で収まりました。
まさか、ルースのエメラルドを買う日が来るとは思いませんでした。
ジェム感がすごいです。RPGの宝箱から出てきた宝石っぽい風貌をしています。
ネオンカラー病を発症する原因となったアパタイトと並べてみます。
深いネイビーグリーンカラーをもつトルマリンのことをインディゴライトをと呼ぶようです。
色彩の微妙なところで、パライバから外されているものの、これはこれでそこそこ価値があるトルマリンなようです。
鏡面の上に置いてみると、特有のネオンカラーが染み出るように照らします。
以前行った北海道の摩周湖派生の池である”神の子池”の冬のときのカラーのようです。
磨いたらもっと美しくなりそうですが、ありのままの姿でこれだけ美しいのだから、そのままにしようと思います。
(ちなみに、”沖縄サミットの記念紙幣”と同等の価格で手に入りました。)
④パライバトルマリン ペンダント
約1ctあるにも関わらず、諭吉数枚のパライバが出品されていたので、ついポチッとしてしまいました。が、到着したら、かなり薄い・・・。激しく後悔しました。
説明書きには、ブラジルのパライバ州産と書かれていましたが、バターリャ鉱山産のものではないようで、ネオン感がかなりイマイチです。
隣に置かれた、米粒パライバと比べてみると一目瞭然です。
アパタイトと隣に置いてみても、よっぽどアパタイトの方が綺麗です。
みなさんも、パライバを買う際にはバターリャ産がオススメですよ。
⑤アパタイト ルース
アパタイトの宝石カットルースが、一個数百円で売られていたので、ポチしました。
これがトルマリンだったらかなりの値が張ることでしょう。
宝石のバイヤーでさえ、買い間違えるようなので、素人目には全くわからないことでしょう。
ただ、このアパタイトはネオン感が小さく、今まで紹介したものたちと並べてみると、多少劣るようです。クラックは無く、スッキリ綺麗なルースですが・・・。
最後に、ネオン感がある石たちを並べてみました。
やはり、バターリャ産パライバ、マダガスカル産アパタイト原石、エメラルドルースが良いですね。
これで、ネオンブルー中毒症が収まってくれたらいいなぁ・・・。
【その後】
その後、いくつかの石を買いました。
マダガスカル産・タイ加工のルースたち(真ん中の列の2石)
天然のアパタイトルースではかなり上質のものでした。
アパタイトでもこれだけ濃く透明度もあるパライバカラーのものがあるんですね。
タイの会社から直接、上質なものを買い付けたのが良かったようです。
ヘミモルファイト
パライバカラーを楽しめますが、透明感は無いです。
パライバベリル
パライバ人工石の中で最も美しいと言われるパライバベリルです。
パライバトルマリンと同じく、銅由来の発色で作られた人工のベリルです。
2000年代にロシアで試験的に造られ、採算が合わないため作られなくなったシロモノで、
数が少ないのでそこそこ値が張るもののようです。
今までに見たパライバカラーの石の中で最も色が濃く、ネオンが主張しているように感じます。
0.33ctと小さいのですが、かなり綺麗でした。
(2017.12.26)