遠江 愛のブログ

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先日、ルドルフ・ヌレエフとマーゴ・フォンティーンが英国ロイヤルバレエ団で踊った「ロミオとジュリエット」のDVDを観ました。


1966年に公演されたものなのですが、ロミオがキャピュレット家のパーティーに紛れ込む場面で貴族達が踊るところが圧巻です!


踊ると言っても、脚を高く上げたり、バランスを長くとるようなものではなく、大人数で歩くことをベースにしたようなダンス。

ただ音楽の中を歩いているだけなのに、格好いい!!

(ただ歩くことをダンスとして成り立たせることは、本当に難しいことだと思うのですが、そんなことも忘れて魅入ってしまうくらい😊)



貴族達が着ている衣装は、見るからに重そうでした。。

だからこそ、それをダンサーがきちんと体で扱うことで、すごく舞台で目を惹くのです。


舞台から感じるどっしりとした重厚な圧迫感は、この時代の貴族であれば、いい生地のしっかりしているドレスをまとっているだろう時代背景や、家や社会の規則に縛られている感じが立ち振る舞いから自然に表現されていました。

(表現とも言えるし、立ち居振るまいを観て観客が勝手に想像しているとも言えますが。。)


現代は、この頃よりもいろんなものの技術が上がっています。変わることは、良いこともあれば、失われてしまうものもあります。

衣装で言えば、現代の衣装は、綺麗で軽くて踊りやすいものがたくさんあります。

それは、デザイナーやダンサーが意見交換して、ダンサーが動きやすく、いい作品に仕上げる為に長い時間をかけて試行錯誤してきた結果です。これはこれで、本当に素晴らしいことです。


ですが、わざわざ扱いにくいものを扱うことがなくなり、その時に出てくる体は失われつつあることを感じました。

例えば、現代に重い衣装が復活したとしても、扱えるダンサーがどのくらいいるのか。踊りはその場面だけではないので、かけられる時間も限られてくると思います。

現実的ではないですね。。



時代と共に、その時の流行もあるし、技術や踊りが変わっていくことは、興味深くもあり、驚きでもあり、時に残念なこともあります。

(今はインターネットや記憶媒体も豊富なので、知れる見られる環境自体は幸せなことですね)



人間の可能性はとても広いし、表現方法もたくさんあるからこそ、結局自分が何がしたいか?どこを目指すか?が、とても大事になるのだなと思います。



機会があれば、是非観てみてください。

おすすめのDVDです!!