7月13日

予期せぬ成功を機会として見るにはそれなりの意識を必要とする。



予期せぬことがイノベーションの源泉となるのは、それがわれわれの先入観をつき崩すからである。予期せぬ成功ほど、リスクが小さく苦労が少ないイノベーションの種はない。ところが、予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことには、その存在を認めることさえ拒否される。予期せぬ成功を認めるのは容易でない。人間誰しも、長く続いてきたものこそ正常であり、永久に続くべきものと考える。

1970年ごろ、アメリカのある大手鉄鋼メーカーが電炉の導入を嫌った原因も同じだった。自社の高炉が陳腐化し、更新には数十億ドルを必要とした。進むべき道は電炉しかなかった。

その鉄鋼メーカーは、たまたま電炉メーカーを手に入れていた。すぐに生産量を増やし、かなりの利益を得た。そこで若手の何人かが、資金を電炉の追加買収と増設にあてることを提案した。しかし、トップマネジメントは提案をしりぞけた。高炉中心の一貫製鉄所こそが唯一の道であって、その他のいかなるものもごまかしにすぎず、一時しのぎであり不健全であるとした。いうまでもなく、30年後の今日、アメリカの鉄鋼産業において、健全であって成長を続けているのは電炉の方である。
『イノベーションと起業家精神』




予期せぬ成功を軽視しないよう気をつけてください。
予期せぬ成功を見つけ、学んでください。




ラッキーをラッキーで片付けない姿勢は大切ですね。

僕もしっかり分析していこう。何故このラッキー(予期せぬ成功)は起こったのか。


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願わくは記憶に残る先生に!