ブログネタ:入院したことある? 参加中あります。
が、今回は、わしが入院、ではなく、弟の話。
ヤツが小学生の時、
急性盲腸炎で入院しました。
夏休みの最中でした。
盲腸の他に、腹膜炎も併発していて、
ちょっと入院が長かったのかもしれないです。
小学生ひとりでの入院はつまらなかろうと、
差し入れで、漫画を持っていきました。
本人のリクエストにより、
手塚治虫「ミクロイドS」

多分先に1巻くらいを持っていて、
その先が読みたかったんじゃないかな?
黒い表紙が特徴の、
講談社手塚治虫漫画全集版でした。
まさに、これ。
「ミクロイドS」は、その昔、
TVアニメとしてみたのが初めてでした。
原作漫画を読んだのはこの頃で、
設定が大分違っていてびっくり。
ヤンマのパーソナルカラーが緑じゃなかったり、
なんてのは序の口で、
最大の敵・ギドロンの親玉が、
実はヤンマの兄、ジガー(ジガバチという蜂)で、
アゲハがジガーの婚約者だったり、
肉親のアレでソレな愛憎劇があった訳だけど、
(掲載誌が確か週刊少年チャンピオンだから、ちょっとラブがあってもいい訳ね)
アニメは子供向けに、そこいらへんがスパッとなくなって、
勧善懲悪のヒーローモノにされたんだな。
ギドロンというのは、異常進化を遂げた蟻で、
そいつらが、他の昆虫を改造したり操ったりして、
地球を、人間界を支配しようとたくらんでいて、
そのギドロンに改造された人間と言うのが、ミクロイド。
ミクロイドは、人間の子供をさらってきて、
特殊な機械(だったかな?蜂の巣の卵部屋みたいなところだったような)にいれるんだか、
何か飲ませるかして、体を昆虫サイズに縮小してしまう。
(記憶あやふや)
原作では、背中の羽は、
背中にこぶのようなものを作って、そこに力を入れると羽になる、という設定だった。
肉羽、という表現が衝撃的だった。
あそこは、あの羽は、人間の肉体なんだと…。
アニメでは、それでは生々しいからか、
羽つきスーツを着ているっぽい解釈だったな。
アニメより、結構残酷な表現が多かったな。
要するに、大いなる傲慢と怠惰で、自然を破壊し続ける人類への、
自然界からの警鐘、そして侵略。
エコが声高に唱えられる昨今、むしろリメイクしてもいいかもね。
そんなストーリーなのに、原作漫画で印象に残っているのは、
ギドロンの攻撃で、避難を余儀なくされた、
主人公・美土路学の同級生の女の子が、
「缶詰をそのままあけて食べるなんてありえない!
ちゃんと料理して食べなくてはダメよ!」
と、固形燃料で調理をはじめる、というシーン。
ツナ缶開けたところに、醤油をたらして食べる、
という行為が好きだったわしには、びっくり。
つか、学同様、めんどくせーなーと思った訳で。
あと、記憶を取り戻した?ヤンマが、
自分の故郷を訪ねる話とか。
アニメのOP主題歌「ミクロイドS」は、名曲。
オーケストラ演奏のマイナーコードの不安定な音階からはじまって、
♪黒い悪魔の陰謀が、恐怖の地球に塗り替える♪
と、歌いだしは男女混声ボーカル。
そこからメジャーに転調し、男性メインボーカル+男性コーラスが歌い上げる
♪心をなくした科学には、幸せ求める夢がない♪
という、素晴らしくカッコイイ歌詞!シビレル!
しかも、平成のこの現代社会にも通じる深いフレーズ。
作詞・作曲は「デビルマン」のコンビ、
作詞:阿久悠、作曲:三沢郷。
どちらももう鬼籍の方々なのですが、
アニソン界に残された足跡は大きいですよね。
ここ数ヶ月、なんか「ミクロイドS」聞きたい欲求が高まり、
たまたま実店舗で見つけてしまって、買ってしまったCD。

主題歌と劇伴が入っている。
劇伴も作曲は三沢郷氏。
主題歌のアレンジが多いんだけど、
なんとなく聞き覚えがあるというか、
多分、デビルマンのものと似ている感じだからだろうか…。
当時は、放送尺の関係で、OP,EDがアップテンポにされて放映されました。
わしが記憶しているのもアップテンポ版。
EDの「ヤンマだアゲハだマメゾウだ」もすごくテンポいい曲のイメージでしたが、
原曲はマーチ調。行進するくらいの速度な訳だから、
大分まいて演奏してたんだな。
原曲聞いてちょっと違和感。
わしの記憶では、メインボーカルは女性でしたが、
レコードでは、男性がメイン(OPの人と同じ)だったんだ。
♪進めー、アゲハよー、マメーゾウよー♪
の高音の伸びやかな声は、女性の方がいーよー。
しかし、いまいちマイナーな作品なのか、
再放送回数が少ないのか、
この曲を知っている人が、わしの周りには少ない…。残念。
まあね。そうは言っても40年近く前の作品だからな。
You TubeとかにOPが上がっているので、
画像付で見てみて。
冒頭の黒い一つ目が動くところとか、
白いウゴウゴの背中から…とか、
アゲハが蜘蛛の巣につかまるとか、
多分アレだよね★な虫が、高速道路の柱を食い倒すところとか、軽くトラウマだから(爆)
猫でさえトラウマだから。
70年代初頭の作品ですので、画像がアレなのは仕方ないです。
閲覧は任意でお願いします。
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この作品のおかげで、蟻に対してちょっと怖さを植えつけられた。
蟻、噛むしなぁ…。
あと、ホントに昆虫が知恵を付けて、
あの繁殖力で増えていかれたら…と思うと、かなり怖い。
強靭な殻に覆われたボディに、硬いものも噛み砕く顎、
そして長距離移動できる羽。毒ももっているし…。
イルカが知能をつけるより怖いかもなぁと思った。
手塚御大の想像力に敬服致します。
でも、地上最後の蛋白質が昆虫しかない、
となったら、餓死を選ぶと思うわしです。
という訳で、
夏の入院、というと、
ミクロイドSを思い出す、
という、テーマからは大分違う着地点な気がしますが…、
ま、そういう事なんです。
ちなみに、弟は夏休み中に退院し、
その夏、毎年恒例の家族で母の田舎へ帰省、
はしたのだ、と記憶しているそうです。