銀翼のイカロス 池井戸潤 | Hit the ball have a go!

銀翼のイカロス 池井戸潤

この本を読みました。



半沢シリーズでは一番いいかも!
銀行内に敵がいるのはいつもの設定。
で、ホントの敵は政治家とそれらが担ぐ再建屋をトップに据えた大臣直轄のタスクフォース。

再建屋の乃原ってのがまた憎たらしい。
その上かなりの策士であの手この手で半沢たちを追い詰める。

今回、破綻危機になってる航空会社のメインバンクである開投銀が民営化されるかどうかの情報をいち早く掴み、役員会でどうにか条件をつけさせるなどギリギリの粘りと情報戦でどうにかタスクフォースとの債権放棄をどうするかの戦いに勝利するがタスクフォース側も諦めない。

半沢たちの銀行と今回の政治ショーを仕掛けた大臣の後ろ楯である大物政治家のスキャンダルを交渉材料に中野渡頭取に債権放棄を迫る。

さすがの中野渡も悩んだ。
が、最終的にバンカーとしての矜持が彼にある決断をさせる。

と、まぁ、こんな感じだろうか。

政権交代、政治ショー、官僚の反撃、債権放棄、航空会社、とつい想像しやすいキーワード満載で読みやすかった。

これはお勧めです!