#3 秋野さんはなまらつれない


学校の授業でスキーを初めて経験する翼と、対照的に自信満々の美波。二人のやり取りを同じクラスの黒髪清楚ギャル、秋野沙友理がどこか迷惑そうに横目で見ていた。仲良くなりたい美波に反して素知らぬ顔の沙友理。クラスメイトと上手く距離を縮められない美波の姿に驚く翼だった。その後、一緒に練習していた翼と沙友理は打ち解けられないまま時間が過ぎる。だが、休み時間バスに忘れ物を取りに行った翼は、下着姿で汗を拭いていた沙友理に出くわしてしまう。


「(美波)だってさ翼、よく見てみ!なまらめんこくない?髪とか、しぐさとか、雰囲気とか、顔とか、顔とか、顔が!」
「(翼)顔面率!」
「黒髪清そ系ギャルとか、マジ推せんだけど!」
「…《黒髪清そ系…ギャル!?その2つは、対極に位置するはずでは…そんな表裏一体が、存在するのか?》」
「…」
「…」
「超見とれてんじゃん」
「えっ。いや、別にそんな…」
黒髪清楚系ギャルの存在に葛藤する、翼くん!ていうかそもそも、道産子ギャルって一体なんなん?誰も名乗ってないし、誰も呼んでないんだけど〜…!?