その少女のスキルは、魔物を手懐ける『テイマー』。ただしランクは、最弱の『星なし』。最弱テイマーのアイビーは、不吉な子供として村から追われ、『捨て場』のゴミを拾いながら冒険の旅を始めた。か弱いレアスライムや、凶暴な魔物アダンダラと友達になったアイビーは、魔物たちの特殊能力と、前世の記憶による大人顔負けの洞察力で、あらゆる困難をくぐり抜ける。かわいい少女と、かわいい魔物による、ほのぼのサバイバルファンタジー。

第1話 『ひとりの旅へ』

森で暮らす8歳の少女フェミシア。村長はフェミシアを不吉な子供だと言って捕まえようとする。村を捨てて冒険の旅に出たフェミシアは、『捨て場』でまだ使えるゴミを拾って、旅の道具にする。しかし、フェミシアを追跡する冒険者が現れる。冒険者から逃げるフェミシアだが、スライムの大群と遭遇して――


「(フェミシア)何か、いい物…うん?うわぁ、服だ!うん?これって…地図…旅が楽になるかも。この色は、青のポーションかな。だいぶ変色してるけど、まだ使えるかも。服は、ぜ〜んぶ要る《私は要らない子。要らない子が、要らなくなったゴミを頼りに生きる。なんて皮肉が効いてるんだろう》」
初手からいきなり詰んでる感じの、フェミシアちゃん!自分自身を笑える余裕があれば、まだなんとかやっていけそうかしら?とりあえず初回は、全然ほのぼのしてないよ〜…!?