第41話「霹靂-弐-」

甚爾との戦闘で深手を負った伏黒は、たまたま居合わせた重面から不意打ちを受けてしまう。瀕死状態に陥ってしまった伏黒は重い足取りで必死に歩を運ぶ。道玄坂の広い交差点にたどり着いた伏黒は、自身の術式『十種影法術』によってある式神を呼び起こす―。


「(伏黒)俺の十種影法術…最初は、2匹の玉犬だけが与えられる。ほかの式神は、調伏を済ませなければ扱えない。手持ちの式神を増やしながら調伏を進めていくことで、ようやく十種の式神を手にすることができる。ぐっ…」
「(重面)終わり?さっきの女の子もそうだけど、すごく強いね若いのに。ボロボロなのに近寄る隙を見せない。でもその出血じゃあ、俺がなんにもしなくったって…」
「…」
「あぁ〜あ」
パパにボコボコにされた上、ノリの軽い呪詛師に絡まれてしまった伏黒くん!まさに満身創痍な状態じゃが、まだまだピンチは続くんじゃろうか?それにしても10代でこんなハードな生き方をしてたら、命がいくつあっても足らんのじゃ…!?