おはようございます。

今日の鎌倉は冷たい雨です。


体調を見ながら動いていましたが、初めての遠出をしてみました。

音高に合格した生徒さんが新しいピアノを購入したために、選定に立ち会いました。

YAMAHA掛川工場へ。





ついついシャッターを押してしまう静岡の富士山。

お天気が良くて気持ちが良い日でした。


実は、20代から30代、YAMAHAではピアノの選定、評価のお仕事をよくさせていただいていました。
CF IIIーSの出荷前チェックの指弾や、設計途中のピアノの弾き手としてのコメントをさせていただくお仕事で、浜松の本社工場にはよく行かせていただいていました。
工場は今掛川に新しく移っていましたが、その時に一緒に仕事をさせていただいていた同年代のメンバーはYAMAHAピアノ制作の大事なセクションに居て、再会することができました。



ピアノは本当に一台一台音色が違います。

人一人一人性格が違うように、体格が違うように、

持ち味が違うように、ピアノも違うのです。

でもピアノは皆見かけが一緒。

今回も3台の中から選定させていただいたのですが、2台に絞ったところで

生徒さんが弾いている音を客席側で聴くと素晴らしい豊かな音がしています。

でも、弾く位置からの音はなんだかピアノの性格がはっきりしない。

もう一台は弾く位置からバランス良く豊かな音が聞こえる。

客席から聞いた音が豊かでまろやかな子の方が気になる!

困ったなぁと思ったところに彼らが登場。

バッハを一曲弾いただけで

「こっち👈」と。笑

私の耳は間違っていなかった!良かった。

彼らは世界のコンクールでの調律やYAMAHAのピアノを使う巨匠クラスのコンサートのコンサートチューナーでもあります。

技術者の耳に助けられました。

これから弾いていくうちに変化して音色を変えていく可能性のあるピアノと、完成された感のあるこのまま成長していくピアノ、2台をそのように表現していました。

今回は前者を選びました。


記念にいただいたハンマーのキーホルダー。



可愛い。

これから音楽漬けで楽しくて仕方ない生活を楽しんでくれることを願っています。

(もちろん音楽の道は一生勉強ですけど。)


沢山の笑顔のある良い一日でした。