今年度主将を務めました、31期川原士門です。

まず初めに、平素より部に関わってくださっているコーチを始めとするOBOGの皆様、保護者の皆様、ラクロス協会の方々、様々な形で私たちにご支援してくださる方々、本当にありがとうございます。定型文のようなスタートではありますが、皆様のご支援に心の底から感謝しております。

今後とも弊部を何卒よろしくお願い致します。

引退ブログ、何を書こうか悩みました。自分は現役の時から引退した後に伝えたいなと思ったことをメモしていました。

しかし今考えるとしっくりこないことも多くて、悩んだ末に私からは2つだけ話したいと思います。

1.主将になって変化したこと

2.強いチームとは

どちらも自分にとっては大きな学びでした。

1.主将になって変化したこと

主観ですが私が身近で憧れてきたリーダー達には共通点が多くあるように思っていました。技術、頭等能力的に他より優れている実力者で、信頼が厚く頼れる人達みたいなニュアンスです。極端なイメージはなんだか自分達より1つ上にいる感覚です。

全員判断軸が自分の中で確立されている印象を受けていました。自分はそんな人に主将としてではなく、人としてずっと憧れていました。これは高校の時からだと思います。中高一貫校で中等部時代めちゃくちゃ成績が悪かった自分が、高等部時代に勉強に力を入れ始めたことで大躍進を遂げるわけですが、逆に周りからの評価から抜け出せなくなりました。そうして自分が本当にしたいことはなんなのだろうかとずっと考えていました。

私は元々自分を大きく見せようとする節があったと思います。自分にとっての善し悪しというのは少なめで、というより善し悪しとかは本当はなかったのもあって、認めたくはなかったものの他人がどう思うかが重要になっていました。

ラクロス部に入ってからも1〜3年生時はそうでした。運良く得意なプレーがあったため苦手なことはそれに隠して、良いところだけを見せる。それが得意でした。他人からの評価を下げることをしない、みたいな。

しかしラストシーズンのこの1年は今までのやり方が通用しませんでした。自分にとって泥臭く、弱みを見せないとやっていけない、そんな課題が多くのしかかります。上手くいかないことだらけな1年でした。今まで課題への正面突破を避けていたのだなと気付かされました。

しかしこうして弱いところが露わになったおかげで、考えの主軸が他人軸から自分軸に変わっているなと、実感しています。

どういうことなのか考えてみると、自分の弱さが周りに分かられたことで、もうよく見せようとする必要がなくなったことが大きいかと思います。

自分の弱さを見せる環境に長くいる必要があるのが初めてでした。そこでしっかり自分の弱さを認められたことが大きな経験でした。挫折する経験は強くなるよなって身をもって体験しました。

私にとっては

この変化を得られただけで最高の1年間だったんじゃないかと思えるほどに大きな変化です。

引退する前にそんな感覚があって、今は特にそれが大きくなっています。

皆も全力で、自分自身じゃ手に負えないくらいの課題に囲まれてみてください。

ちゃんとリターンがあると思うし、自分自身の悩みが解消されるんじゃないかと思います。

特に幹部になってプレッシャーえぐいなって思う人とか、これから自分達がやらなきゃいけないことを想像するだけで倒れてしまいそうな2.3年生、逃げずに突き進んでください。乗り越えるという経験が自信になり、できることが増えます。

支えてくれる人がいる部活なので皆で戦おう。

こんな貴重な経験をさせてもらったこの部活にはこれから先も恩返ししていきたいと思っています。

ありがとうございました。

2..強いチームとは

まず私は、他者の可能性を否定しない、誰も見捨てないことが大切だと思っています。この考えは自分の軸と言え、強引に私の意見を通させてもらった1年間だったとも言えるかと思います。

一人の悩みに向き合うこと、できるだけ同じ目線で解決策を考えること、部員の幸せに責任を持ちたいという考えから取った行動でした。理念作りもその思いからでした。

一方でこの考えは勝ちを目指すチームとしてはあまさになる要素でもあるとも思います。同期から指摘されることも多くありました。「その優しさは優しさじゃない」「寛容すぎるからそれに甘え出す部員が生まれる」たしかになと思わざるを得ませんでした。

こんな自分だからこそ部員に常に厳しい目を向けられる人達にとても助けられました。

そうして考えるとやはり、チームにおける役割の重要性をとても感じました。

私には部内でも尊敬している人がたくさんいます。チーム内で自分の役割を見つけて全うしているというのが共通点でした。

この人たちが及ぼす影響力の高さがチームの強さに直結するかと思います。

戦術幹部としてメニューを突き詰める、厳しい声掛けをして嫌われ役になる、学年が上手くなるためにできることを考えてアプローチし続けていたり、一発ギャグを担当することもその1つかなとも思います。

結論、強みが存分に発揮出来ている人が多ければ多いほどチーム力が上がる、

そして主将・幹部は部員がそうできる環境を整える存在。

1人の力で全部できるキャパシティのある人なんていない、特に学生は。なのでチームの中で役割を分担し、必要な要素を埋めていくことが必要。

ぜひみんな、チームのために自分に出来ることはなんなのか、なにでチームを勝たせるか本気になって考えてみてください。それがチームを日本一へと導く土台になるのだと、このチームをもって考えました。

俺はもう少しこのあまいとも言われる考えを突き詰めてみたいと思います。

主将経験を活かして1人でできる影響力がもっと大きなものになるように過ごしながら、

自分が関わるより多くの人が幸せになるように、チーム論・リーダー論を学びたいです。

最後になりますが、

このブログは、部員の皆により良いチームを作って欲しいという願いを込めて書きました。

34期〜32期、皆それぞれ不安を抱えているかと思います。

1年生の頃は急に大きな部活の一員になり、部の一員という責任が生まれる。不安のまま上級生練に入り強度の高さを見せつけられる。

2年生は先が長すぎる。こんなに上手くいかないこと多いのに4年生になるまでにどこまで解決していけるのか考えるだけで気が遠くなる。

3年生に上がると来年チームを担うのは自分達ということで、間違いなく今年度は中心にいる必要がある。しかしチームのことを考える余裕なんてない、自分の課題に精一杯。

ついに4年生。全ての責任を背負わなくてはいけない。勝てない時は何が間違っているのか考え続ける。後輩達に満足な思いをさせられているのだろうか。

ずーっと不安はつきまとう、悩まない時なんてない。

でも引退してみてその悩みがどれほど貴重だったか、わかることになるので安心してください。

4年間それぞれ感じたことが今後の学びになって自分を作ります。31期の引退ブログ、全員分読んでちゃんとハッとさせられることが多かったです。みんなはこの4年間でこんなことを感じたのかと。

俺がこのブログで書いた学んだこととか皆が書いてることって別に一般論だと思うし、

シーズン始まる前から元々そうだなって思ってたこと。

でも4年間苦悩した先に掴み取った、自分なりの結論。

今引退して社会に出ても得たいものが湧き出ています。この部で培ったことをこれから存分に発揮し社会に還元していきたいです。

皆もこれから悩むことしかないと思います。

ぜひ悩みを聞かせてください。

皆が活躍する姿が本当に楽しみです。

読んで頂きありがとうございました。

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家族

ありがとう。兄弟揃ってお金のかかる競技を選び、だけど不自由なくできるようにと主に金銭面で支援してくれたこと、感謝してもしきれません。ふとした瞬間に感謝の気持ちが湧き出て、親孝行しないとと強く思います。

遠いところからわざわざ応援に来てくれて、また尊敬している兄貴からの励ましのメッセージも、全員の応援してくれる姿勢は何もかも響いていました。

ありがとうございました。

31期1年コーチの方々

上級生になった今振り返ると、私たちはかなり手を焼いた代だったかと思います。メットオンは9月からで、遅れを取ってるにも関わらず自主練量は足りない超生意気な1年生。そんな自分達を見捨てず、育ててくれて本当に感謝しています。4年間あったことをぜひ語りたいのでなんとしても31期＋1年コーチ会を開催したいと思っています。

2023年度Aコーチの方々

1年間本当にお世話になりました。間違いなくこの1年間、コーチの力なしでは技術的にも今回書いたような学びとしても、成長はありませんでした。ラクロス・チームに対して学生よりも妥協を許さないと、真摯に向き合ってくださったことに本当に感謝しています。厳しい目線で、チームを育ててくださってありがとうございました。1年間お疲れ様でした。

戸舘さん

4年間お世話になりました。筋トレの基礎から教えて頂き、肉離れで長期離脱した際もまたアップ等も親身に指導してくださってとても感謝しています。自分は本当に戸舘さんのおかげでプレー中の体幹を強みにできたと思います。1年の時汗をたらしながらリバースランジをやり続けたこと、最高の思い出です。

p.s.窓ガラス割ってしまって本当にすみませんでした。

東さん

今更ですが主将お疲れ様でした。ラクロス部に入部して東さんに出会えて良かったです。自分が後悔していることがあるとすれば3年生までのことです。当時3年生で幹部を任せてもらった自分がもっとチームに貢献していればと思ってしまいます、ごめんなさい。

最後お世話になった方々からのメッセージ内で、しもんらしい主将を表現してくださいと言ってくださったかと思います。その言葉で前を向き直すことができました。多くの人々に支えられながら1年終えることができ、自分なりの主将像もわかった気がします。いつも気にかけてくださって本当にありがとうございました。

33期

この1年、苦労しそうだなと思ったので33期に向けて書きます。というのも今33期が置かれている状況は、31期が3年生の時とすごく似ているなと思っています。3年生のシーズンは、結局試合も運営面においてもほとんど30期中心に進めさせてしまったシーズンだったなという印象です。去年から発言力を持っていた人達が4年生になり、任せたくなる気持ちが芽生えてしまいます。それじゃダメだと何とかくらいつこうとするけど、やっぱり心のどこかのあまえで踏み込めない自分が出てきてしまうかと思います。

俺はチームが上手くいかなかった時、4年生に任せてしまう3年生でいたことが最もチームを弱くした原因だと思いました。チームの暗雲を自分が振り払うんだと、チームに対して責任を持てる3年生へと変化してみて欲しいです。自分が出来なかった分、期待しています。

同期

4年間一緒に闘ってくれて本当にありがとう。

出会いは壁とかzoom上で、なんだかガラの悪い人達が数人いるし、着てるTシャツはカラフルだし、上手くやっていけんのかなって思いました。

今となっては、ありきたりな表現かもしれないけど31期で良かったなと心底思います。

31期数人でバスケした時はるとが全員球技大会に出てもギリ活躍できない程度の運動神経って言ってて爆笑してしまいました。そんな皆と笑って、本気で話し合って、心の中でムカついて、そんな日々を過ごせたこと、一生の財産です。ありがとう、これからもよろしく。

そして最後に

健生

この1年間、一緒に最前線で戦ってくれてありがとう。

主将は、色んな部の問題とか自分の嫌なところとか他大からの刺激とか様々な情報が入ってきます。その中で特に健生は1人で抱え込んでしまいがちな部分も多いかと思うけど、上手く周りを頼りながら問題に向き合ってみてください。

主将決めの演説で勝ちしか考えません、日本一になる組織を作りますって言ってるのを見て、すげえなってちゃんと思いました。個性派揃いな部員ばっかで大変なことも多いかと思うけど、一直線な姿で良いチームを作ってくれるはずだと信じています。身近で応援しています。

その他で終わらせてはいけないくらいお世話になった人、何人もいます。都合上ここでは書きませんが感謝しています。

これまで支援してくださって、2023年度東北大学男子ラクロス部に注目してくださって、本当にありがとうございました。

2023年度主将 31期川原士門

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【31期引退ブログ】#10川原士門『苦悩の先には』