お久しぶりです。

東北大学3年男子主将の木村基人です。

今回のブログでは、令和6年度東北学生選手権大会の男子の結果のご報告と僕の最近の卓球の取り組みに関しての話をさせていただきます。

○学生選手権の結果について

前回のブログで二瓶も書きましたが、学生選手権は6月15日・16日の2日間にわたって、南相馬のまるさん・あったまるアリーナで開催されました。

結果としては、ダブルスは3回戦進出が3組(遠藤、松井ペア、後閑、佐藤ペア、大畑、武石ペア)、シングルスは3回戦進出が後閑虹策でした。

印象に残った試合の話をさせていただきます。

・ダブルス1回戦、後閑、佐藤 対 鈴木、佐藤(東北福祉大)の試合

後閑、佐藤ペアは私と同じ3年生同士のペアでダブルスの試合をよくしていました。

僕が試合をしていて感じる彼らの強みは後閑のサーブ、そして佐藤のレシーブです。

後閑のサーブは意味不明です。回転どころか飛んでくるボールの軌道すら全くわかりません。

彼はきっとマジシャンです。
ブチギレの下、回転が強く伸びてくる巻き込み、何故か止まる準横、そして突然来るナックル。
彼のサーブの強みは簡単な言葉では表せないです。ぜひ受けてみてください。

また、りんせい(佐藤)のレシーブは3球目がとんでもなく打ちづらくなります。
彼はバックがとてもうまく、レシーブのチキータは脅威です。特にダブルスでは、サーブのコースが限定されるので、毎球チキータの構えをしてきます。それでいて、頭は冷静で、チキータの構えから、ストップやつっつきをしてきます。またその質が高く、待ちを外されるととても打ちづらいです。
彼いわく、「俺の本気のレシーブは専北の選手も打てない」だそうです。きっとそうなんでしょう。

話は試合に戻ります。
ゲーム全体を通して、彼らの得意な技術がハマり、セットカウント2-2の9-9になりました。
そこからの2本、僕は今後絶対忘れないでしょう。

9-9、長いラリーから相手にネットをかけられ、りんせいが魂のネット処理で得点。

りんせいは練習中、ネットを取れない選手を見ると、「取れよ!!!」と罵倒します。

ネットが取れない選手は雑魚だそうです。
※一部ではりんせいは取りやすいネットしかとれないという噂もあります

そんなりんせいがネット際、バックサイドに落ちたボールをうまく拾い、得点しました。

普段からネットをとる意識が高いりんせいだからできたプレーだと思います。

そして10-9、相手のサーブに対して後閑が完全に相手の逆をつき得点。

それまで、ずっとバック側にボールを回していた後閑。相手は、この場面でもバックに来ると思い、回り込んでいました。
そこで、後閑が尽かさず、フォアにレシーブ。相手もボールに必死に追いつこうとしましたが、繋ぐことすらできませんでした。

二人のいい部分が出た試合だったと思います。りんせいは学生選手権で引退なので、最後の後閑佐藤のプレーを見れる最後の大会でしたが、まさに集大成という試合でした。

・シングルス2回戦、川村 対 高橋(東日本国際大学)の試合

東日本国際大学のエース高橋蓮選手、と東北大期待の新人、インターハイ出場経験のある、川村壮太くんの試合でした。

1ゲーム目、川村の準横サーブが上手くハマり、リードを広げそれを維持して1ゲーム先取。

2、3ゲーム目は競ったものの、惜しくも落としました。4ゲーム目はなんとか取り返したものの、5ゲーム目は高橋選手に中盤に離され、惜しくも敗れました。

高橋選手は終始川村の準横サーブに苦戦しつつも、強気のレシーブをし続け、点数が欲しいタイミングで質の高いつっつきで川村のミスを誘っていました。

自分は打てないと思ったボールは繋いでしまう癖があります。ミスは少ない分、取りこぼす試合は少ないですが、強い選手は、強気に振りながら試合を組み立てることができるので参考にしたいと思いました。

加えて、レシーブから強気な姿勢を見せることで、常に先手を取ることができ、自分のリズムで試合を作れるなと感じました。

また、強気にレシーブができるのは、サーブからの展開に自信があるからだとも感じました。

川村のサーブも効いていましたが、高橋選手のサーブも効いており、川村も長短を見極め、所々攻めることができていましたが、勝負どころで繋いでしまうと高橋選手はそれを見逃さなかったです。

改めて、レシーブの圧、サーブからの展開の圧の重要性を感じた試合でした。

川村くんとはまだ一度しか打ったことがないので、今後練習して一緒に強くなりたいです。


○僕の最近の卓球について

僕は最近、練習よりも身体の可動域を広げ、動作を向上させることを目的とした体操に時間を費やしていると思います。

僕のこの行動には当然賛否があり、体操に興味を持ち、話を聞いてくれる後輩や他大学の選手もいれば、もっと練習すればいいのにという趣旨の発言も受けることがあります。

この前も、全日本社会人に通過して上機嫌の姉に、練習量をこなすことも重要だよ、と言われました。僕が体操教えたから強くなったくせにっ

僕は練習には苦い思い出があります。
苦しい思い出しかないです。

自分は一度休部しましたが、理由の1つに練習をしなければ上達しないという重圧がありました。周りの選手が練習して強くなっている事実。今活躍している選手はほとんど小さい頃から卓球をやっている人です。

僕の卓球のキャリアは短いです。合計で3000時間程度しか練習してないと思います。

今更、練習時間で幼い頃からやっている人、私立校の人、プロ選手には勝てないです。

だからこそ、自分のやり方で、誰もやってないやり方で挑戦してみたいなと思います。

今の練習スタイルに完全に満足しているわけではないですが、以前よりやりがいを感じています。

これから先、結果に繋がるよう頑張っていければなと思います。