こんにちは!後期から入部しました1年の橋本です。

僕は1ヵ月に1冊くらい本を読みます。

そんな中で面白かったなぁと思った小説「三四郎」を紹介しようと思います。

作者は夏目漱石で、明治時代に書かれた本です。

 

 

あらすじ

東京大学に入学する三四郎が地元の九州を離れ、一人上京し、さまざまな人と出会います。そんな中で美禰子という女性に出会います。三四郎はとても鈍感で度胸が無く、美禰子に対して恋が芽生え始めているのに戸惑い、周りの人々との関わりを通じて自身の気持ちに気づいていきます。さぁ三四郎どうする!!といった内容です。

 

この本を読んだのは、大学一年の春でタイムリーな時に読むことができました。

 

 

東京大学に入学するにあたって、三四郎は自分の家族に裕福な生活をさせる、自分の家の名をあげるという覚悟がありました。強い覚悟とともに入学しますが、新たな生活の始まりや、いろいろな人(とくに美禰子)と交流する中で大学の勉強に身が入らなくなっていきます。(三四郎と僕は似てるかも。。)

 

三四郎の様子を読んでいく中ですごく大学生だなぁと思いました。勉強なんか二の次三の次にしたくなるあの感情。学生の方はとてもよく分かりますよね。

 

この作品の裏タイトルとして「自由恋愛を求めている」というのがあります。この小説が書かれた時代背景として許嫁や政略結婚など個人の意思に反する恋愛が多々ありました。この作品で夏目漱石はそんな恋愛は恋愛じゃないと訴えているとも読み取れます。森鴎外の「舞姫」にも同じような思いが描かれています。ぜひ読む際はこの裏タイトルを頭の片隅に置いといてください。

 

これ以上書くとネタバレしたくなっちゃうのでこれくらいで_(._.)_

 

終わりに

親元を離れる不安さ、いろいろな人と出会うドキドキ感、なれない生活に落ち込んだり、新しい生活に期待を膨らませたり、そんな複雑な感情を持つのは明治時代の人も同じなのです。ぜひこの作品を大学生の方は大学生のうちに、社会人の方は当時を思い出しながら読んでみてください。