2013-08月の過去記事
秋田駒ヶ岳は手長彦・足長彦という二神がいて、
山麓の温泉「神居(現在の国見亀の湯)」
を見つけ、村人の病気の治療に利用された。
この神は、天狗どもを率いて雪毛の神馬にまたがり、
女岳の馬場小路で遊んでいたが、馬の死後、
山頂に祠を建てて神として祀ったと伝える。
今でも男岳山頂には赤い鳥居を前に3つの祠がある。
(引用:山の神々いらすと紀行:とよた時)
登山にはまっていた若い頃、
とよた時さんの本を読んで、面白い!とはまり、
東京まで時さんの個展まで足を運んだものです。
時さんもアメブロしてます~~♪
さて、秋田駒ケ岳も相当前に登ってましたが、
ほとんど写真がないので(古い写真入れてたUSBが壊れた)
ほとんど文字のみで。
(男岳からみえる田沢湖)
数年前に登った秋駒。
この日は快晴で後にも先にも
こんなに良い天気はないんじゃないか?
と言われる程、良い天気で最高だったのを覚えています。
(シラネアオイの群生)日本の固有種ですよ。
6月~8月頃まで、標高は1637mとそんなに高くないのですが、
高山植物がたくさん咲いていて、
チングルマが群生する通称「ムーミン谷」は素晴らしい風景でした。
この辺りは、江戸幕府から派遣されてくる「御買馬衆」の通り路。
横手、角館、生保内(おぼない)=田沢湖から国見峠をこえて盛岡に入り、
目的の軍馬を購入するのだという。
ただこの役人は性格が悪く、村人を借り出しこの期間中は
農業ができない程働かせていたそうだ。
村主が連名で代官宛てに
「どーにかしてくれ」と、訴えている。
今も変わらん政治事情・・・
6月の秋田駒ケ岳(wikipedia)
さて、手長足長伝説は各地の伝説にある。
壱岐にある天手長男神社と関係しているかどうか?
秩父にもあった天手長男の石碑。
手足の長い巨人説は、
諏訪~会津~山形~秋田県(またはその逆)と伝っている。
秋田県の鳥海山の手長彦は、船を襲うので鳥海山の神である
オオモノヌシ神が見かねて三本足の烏(ヤタガラス?)を遣わせて
手長、足長彦が現れる時は、「うや(有や)」
現れない時は「むや(無や)」と鳴かせて知らせるようにした。
その峠を、有耶無耶関というが、
山形県笹谷峠付近でも有耶無耶峠があったというので、
場所がはっきりしていない。
他にも手長足長彦は、タブノキ(クスノキ科)の実を食べていたそうだ。
山形県では慈覚大師が降参させた時にタブノキの実を蒔いたら後に、
タブノキが茂ったと伝わる。
会津では弘法大師(空海)が磐梯山の山頂に、
手長足長彦を封印し磐梯明神を祀ったという。
長野では諏訪明神の家来とされる。
おそらく、手長彦、足長彦は火山のある山周辺に住んでいたのだと思うのです。
そのような人たちは東南アジアにも共通していると思います。
※国見温泉 緑色の温泉が魅力的
(サラサドウダン)
(クロユリとコマクサ)
植物が咲き乱れる山には、古来からのスピリットが今も
働いているからいつも美しいのだな~と思うのです。
何となくこの山の植物たちは、自分たちの役目を主張しているように感じるのです。
あきこまは、そんな女性的な支えを感じる山でした。
※国見温泉と秋駒情報