はい、現実逃避。


ヒッタイトについていろいろ調べていたら、
「歯」のことに繋がった。

そこから、丸子氏に繋がることになり、
またまた深い話になっていくので、
まとめられるかわからない。

でも、丸子が言いたいことがいっぱいあるみたいだ。

まずこの歯については、
実際、どーなのか、
まず、この話をしてからでないと・・・
 

 

タジヒの歯

 

歯・・・は?

ある時ネットから古代オリエントの
「冥界神話」というものをみつけ、
こんな描写を発見。

「おお!タシュより来る歯の白い者よ~」

この神話の解説では、

輝く歯を持つ者は、蛇の頭をもつ神、
もしくは神霊として記述される神霊
との事。

歯の白い者・・・
で、思いだした。

かなり前に書いていたサンカと多治比氏のこと。

多治比氏は、「たじひ」で、
秩父の丹党が多治比氏の後裔と称していたことがあり、
気になる豪族でもあり。

この「タジヒ」は古名で、『日本書紀』に、

「天皇初め淡路宮に生まれる。
生まれつき歯ひとつ骨の如し、
容姿美麗、ここに井戸あり端井(みずのい)と日う。
すなわちこれをみて太子を洗う。」


歯がひとつ・・・

名前の由来は、多遅花(たじひのはな)が
井戸に落ちたので、タジヒになったという話。

 

イタドリの花
https://chameleonarms221.hatenablog.com/entry/11355453

 

 

そのため、名前が「多遅比端歯別天皇(たじひみずはわけ)」
とよび「歯」が入っている。


この方は、「反正天皇(はんぜいてんのう)」の別称で
三角氏のサンカの本では、「マムシのはんぜいさん」と、

サンカが呼んでいた。

反正の意味は、「正しい状態に返す」という。

また、多遅花は今の虎杖花(いたどりのはな)のことで、
イタドリは白い花。
つまり、白い皇子であることも伝えている。

 

ということで、なぜ歯の皇子なのか、
冥界神話と繋がる。

でも、本当にそれだけで繋がるもの・・・?

イタドリは、土壌をよくするため、

火山の溶岩にも育つ。

伊豆大島のスコリア地帯では、多くはイタドリが最初に定着します。
このイタドリは乾燥や窒素の少ない場所にも耐えて、
島のような形状の群落(パッチと呼ばれる)を作っていきます。

このパッチができると、そこでイタドリは葉を落とし、
有機物がたまり、土壌が水を保有できるようになります。

※NHK高校講座 植生の遷移より



溶岩上に生えるハチジョウイタドリ
※伊豆大島ジオパークより

カズラ属だから、くず(葛)とかずらは、
呼び名が違うだけで同じつる性植物。

葛=国栖氏、
かずら=葛城氏。

 

磐の皇子も歯

 

他にも、「歯」の皇子がいる。

場所は、宮城県柴田町。

よく紹介している柴田町の
拆石神社(さくせきじんじゃ)

ここの地名は「葉坂」なのだが、
言い伝えでは「磐坂皇子」を祀ったと言われる。

『柴田町史』には、折石神社に、
ヤマトタケルの磐坂皇子を祀るとある。



 

村名は、元は磐坂で、後に破坂、葉坂と称したものと伝わる。

ということで、「坂」であることは共通。
確かに、坂道の所だけれど・・・

そして、この磐坂皇子は、
別名「市辺押磐皇子(いちのへのおしはのみこ)」といい、

この市辺押磐皇子は、『古事記』では、
市辺之忍歯王、
市辺忍歯別王
(いちのへのおしはわけのみこ)という別名があり。


ということで、この皇子も「歯」の皇子だった。

押歯(八重歯)で、
『古事記』では歯の先端が3つに割れていたことから、
この名があるという。


そして「別(わけ)」。

また興味深いのは、記紀によって違うこと。

先のタジヒの多遅比端歯別天皇が、
「まむし」と言われたことを『日本書紀』は触れず、
『古事記』は触れている。

また、「歯」と記す名前も『日本書紀』は記載なく、
『古事記』には記載あり。

ということで、これは、想像するに、
藤原家が嫌がる皇子だったと思う。
※日本書紀の編纂は、藤原不比等ということだから。

そんな歯の名前を記す皇子が、
もし、古代オリエントの「冥界神話」の
白い輝く歯をもつ者と、同一にしたいために、
あえて「歯」の名を持たせたとすれば・・・

その皇子のルーツをたどるヒントは、

「おお!タシュより来る歯の白い者よ~」

の「タシュ」という地名。

このタシュについて、
中央アジアのタシュは、
エジプトのファイユームを出自とするため
地方神「セベク」のことを指すという。


セベクとは、ワニ!

 



言霊は同じ。


ということは、セベク神=白い歯をもつ者となる?!


頭にのってるコーンみたいのは、角らしい。


ただし、確証はない・・・

白い歯が直接、セベクに関係するかまでなんとも言えない
ところもあるけれど、

日本の皇子に「歯」の名をつける人がいることは確か。
(他にもいると思うけど)
 

 

ワニ?の和邇氏は出雲

 

ということなので、日本で、歯の皇子をたどると
出雲に繋がる。

青銅器時代のヒッタイトを考えれば自然なことかもしれない。

そのセベク神がワニだから、和邇氏になったのだろうか?

いや~、このワニは、セベク信仰にも関係するけれど、
ワニの意味には、いろいろな意味があったことがわかる。

妄想するに、ワニがエジプトで神格化された理由は、
「淡水」にあると思う。

海水→淡水→清水。

白い歯皇子のセベクの神話の場所は、
ファイユームで、モエリス湖の近くで、
この湖が、古代の淡水湖だったから。

 

 

JAXAが撮ったファイユーム(赤丸のところ)

https://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2004/tp040308.html

 

宇宙からも湖がみえる(現在は、塩湖になっている)

 

はるか昔、海のほ乳類動物や恐竜がいた時代は、
海が主役で「大型」だった。

陸には、狼や鹿などの動物もいたが、
中でも爬虫類動物は、どうやって陸へあがったのか?
特殊すぎる。

 



始めて?海から陸にあがった生き物がワニであり、
海と水の中間、淡水で生きるワニの生態を
神格化したことはないだろうか?

淡水で生きる中で強い(陸のライオンのように)であったならば、
古代の人は、ワニを神格化するだろう。

これ、なかなか面白い。

ちなみに、丸子も和邇氏と同族とみられ「わに」と読む。

 

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出雲との繋がりを考えると、
磐坂皇子の「磐坂」

 

地名の磐坂は、島根県八雲町にある磐坂神社と関係していると思う。

『出雲国風土記』に、 須作能乎(スサノオ)の命の御子である
磐坂日子の命が、国内をご巡行になった時に、 
ここにお着きになっておっしゃったことには、


「ここは、地域が若々しく端正な美しさがある。
土地の外見が絵鞆(えとも)のようだな。
わたしの宮は、この所に造り、祭り仕えよ」 

と仰せられたとある。

絵鞆・・・アイヌ語の「突き出している頭」「岬」

という意味を持つ「エンルム」から転化



系譜から、同族とみる。
反正天皇が切れているけど

履中天皇(兄弟)→市辺押磐皇子→飯豊山の飯豊青皇女。

 



また、
磐坂皇子の別名、市辺押磐皇子(いちのへのおしはのみこ)を、
456年頃、王位に継承させたかったが、雄略天皇が反対した。

狩りに誘い、「猪がいる」と偽って、
雄略天皇が磐坂皇子を殺した伝承がある。

折石神社の神は、オウゲツヒメ。
オオゲツヒメ=穀物=ウカノミタマ=イシュタル(イナンナ)

 



ひっくるめて、みな、豊饒の女神。


スサノオがオウゲツヒメを切ったハイヌベレ。
あらゆる穀物を生み出した。



また、この神社の近くは「新羅の郷」

 

 


あの何度も登場する八戸えんぶりの新羅神社に名を刻む、
新羅三郎が、ここ(柴田町入間田)に連れてこられた新羅人、

十数名と共に、青森へ向かったという伝承もあるため。

 

※新羅神社

 

八戸えんぶりの頭は、チベットの冠とも似ている。

 

 

中国

繋がっている。
新羅と古代オリエントが。

 

「兜跋毘沙門天の居ます風景による
アナトリア地方の母神」

 



チャタル・フュック出土の地母神像
東寺の兜跋毘沙門天像

これが原型になった説。

 

※画像:日本財団
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1996/00107/contents/054.htm

 
あ!このふたつ(二人?)の生き物とは
クババの元の信仰、両性具有像と同じだ!(踏んでないけど)
 


なので、坂上田村麻呂が花巻までいきたかったのは、
東北でアナトリアの風景を思いだしたかったから。

蝦夷がそれを知っていたからだよ。

 

 

 

セベクの母は「ヌト」

 

エジプトのセベクが面白い。

創造神話の中で、
世界を創造するため混沌の海「ヌト」から
最初に現れたのがセベクであったという。

そのヌトが、これ。

 



天空の女神の図。

(説明)弓なりになった腹部に星が輝き(天の川)、
シュー(大気)がこれを支える。

たのしそーだけど、
やはり、地球に人類を留めたんだな・・・。

これが、子宮の姿。

ここで、瀬織津姫を思いだす。
京都の下賀茂神社にある御手洗のこと。

 



お祭の日にお池から湧きあがる湧き水の泡をかたとった
お団子を御供え、それが、みたらし団子のはじまりと言われる。

 


https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/62233/2/

 

団子は、人間の姿の説もあるよ。

→本来は5個の団子(五:五芒星は人間の姿)

離れた1個は、頭。


泡=淡でもあり、命であった。


また、飯豊山の麓にある飯豊山神社(小さい方の)
祭神の漢字が「飯土用姫」とあった。

土用とは、土用のうなぎ。
このうなぎにちなみ、瀬織津姫の祭も、
丑の日に行う。

『井上社 別名:御手洗社』
祭神:瀬織津姫命、
例祭:土用の丑の日

 

それは、ウナギも淡水で生きるから!

空海(弘法大師)は、海水から清水になった
水(泡)をみつけていた。

 

 



そのような場所には、弘法大師の清水とつける。


 

また、土は「はにつ」氏という人がいて
その人も出雲族だというので、関係している。

彼らが土を使った技術者=古墳づくりから、
埴輪などの信仰が生まれ、
土を敬う、オウゲツヒメを女神とした。

また、その前方後円墳は、□と○(四角と丸)
エジプトの湿気の神というテフヌトは、
妹と兄が夫で、□と○
そして、水の中に魚がいる。

 



※女神テフヌトと、兄にして夫の神シューを描いたメナトという楽器

シューは、大気の神なので、
混沌としたまだ人類が今のような形ではない時の
世界を創造した神話がエジプトにある。

ヒッタイトは、人間たる自己の形成のために、
人間に寄りそえる王を求め、苦しみを知る。

「より人間に近い」世界を望んだヒッタイト人は、

まるで、巨人のアトラスのようだ。

 


最初は、青銅器時代を繁栄させたが、
そんな苦しみから逃れるために鉄を求めることになる。


母であるヌトは、天の川となり、
年に一度、人間にチャンスを与えるために現れる。



その泡から連想させるのが、淡水のアプス神。
海から生まれた泡と言われる由縁が繋がる。

アプスーまたはアプス(apsu、abzu)は、
シュメール神話・アッカド神話において存在していたと伝えられる、
地底の淡水の海のことである。

 


エンキ


湖、泉、川、井戸その他の淡水は、
アプスーが源であると考えられていた。

なので、キリスト教では、この清水を「洗礼」とし、
水槽などがよく置かれる。

その中で泳ぐ魚は、命の根源とし、
それを崇拝していたのが、秦氏(和邇氏)たちだった。

 

人は死ぬと水になり、

魚になって新たに生まれる。

 

 

 

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古代ワニは、サメとも言われ、
日本ではサバ(鯖)とも認識されている。

福島県の飯坂温泉が「飯」と同じに、
ここには、鯖信仰がある。→鯖湖(さばこ)とよんだ。

 



地元では、瀬織津姫を祀っていることもあり、
紫=村境の意味から村崎と言われるようになった。
(ヤハウェイが見守る村崎神社)

 



松島には「紫神社」がある。

 

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生物の話にすれば、
ワニは、日本には生息しないけれど、
ワニの生態は、海でも淡水でも生きられる。

ナイル川にたくさんのワニが生息していたが、
入江のワニは、凶暴で餌は、動物も人間も襲う。
淡水ワニは、危害さえくわえなければ襲ってくることはなく、
餌も魚、蛙など、大人しい。

 


原初の神とは、「ティアマト」
淡水の神アプスーと交わり、より若い神々を生み出した。

このアンは、日本で海のアマとなる。
天孫は、海におりた。

 

だから、舟のことを「ワニ」とよび、

この言葉は、ミクロネシア語・フィジー語だ!

 

つまり、フリ人、ヒッタイト(ハッテイ)人は、

ミクロネシア出身の海の娘たちと婚姻関係を結んだと思う。

→トベ

 

それを強く望んでいたんだよ。

 

ハタは、ハッティだって。イルカ

 

だから、南国のハイヌベレ神話が伝わる。

 

さて、このワニと淡水の関係。

この話に繋がったのは、丸子だった。
なぜ、丸子が繋がったか・・・

 

意外にも、貝塚だったよ。

 

最後に、まとめ。

つづく